第14話 怖い夢
昨日怖い夢を見ました。
夢の中で、私は友だちと楽しくおしゃべりしてました。しばらくして、友だちはそろそろ帰らなくちゃと言いました。そして、どこかわからないけれど、大きくて昔風の立派な家の玄関に入っていきました。
私も帰らなくちゃ、と思って、同じ玄関に入っていきました。なぜか、そこから家に帰る道がつながってると知っていました。すごく遠くに友だちがいる明るい部屋が見えています。
でも、私がいる場所は薄暗い。ろうそくが1本ともっているだけで、ほかには何もない大きくて薄暗い部屋に私は立っていました。そしてよく見ると、奥に扉があります。
その扉を開けて、私は次の部屋に入っていきました。その部屋も広くて薄暗い。大きい何かの絵が飾ってある。でも、埃が積もっていて、誰も入ったことない部屋みだいです。そしてやはり、奥に扉があります。
私はまた、奥の扉を開けて、次の部屋に入りました。そこは今までよりも狭い部屋。そして床には畳が敷いてある。床の間と掛け軸があるけど、薄暗いのでよく見えません。そしてやはり奥の扉。
扉を開けて次の部屋に入ります。そこはほとんど何も見えないくらいの暗い長い廊下。そこを手探りで進んでいきます。遠くには友だちのいる明るい部屋が見えるので、そこを目指して進んでいく。そしてまた扉。
扉を開けると、広い部屋。薄暗くてほとんど見えないけど、椅子とテーブルが置いてある。テーブルの上にはごちそうがならんでる。誰が食べるのかしら。そしてまた扉。
次の扉を開けると、何かが動く気配がする。もそもそ、ごそごそ動いてる。何かの動物みたいだけど見えないからとても怖い!慌てて次の扉を開く。
そこは音のない世界。シーンと静まり返っている。でも静寂って怖いものよ。怖くて次の扉へ駆け寄った。
友だちのいる明るい部屋が、少し近づいてきたような気がする。けれどまたたどり着けない。今度の部屋は赤い部屋。壁も床も全部赤く塗ってある。赤い着物を着た女性が後ろを向いて座ってる。泣いてるみたいだわ。気づかれないようにそっと次の部屋へ。
次の部屋には鏡が置いてある。私が映るはずなんだけど、暗くて見えません。みえなくてホッとしたわ。私じゃない何かが映ったらどうしようと考えたから。そしてまた扉。
地下の洞窟みたいな場所。ぴちゃぴちゃと水が滴る音がしてる。湿っぽくてかび臭いにおいが充満してる。家の中なのになぜ洞窟があるの・・・
次の扉を開けると、子どもたちが遊んでる。でも私には気づかないみたい。声を立てず、ただ駆け回るように動く子どもたち、本当に遊んでいるのかしら。彼らは子どもたちなのかしら。
次の部屋は、すぐ目の前に扉があるだけ。部屋といえないわ。
扉を開けるとプールがある。結構深くて大きなプールだけど、水は汚くて緑の藻が生えてる。何人かの人が泳いでて、天井には暗い星空が見えている。私はプールの細いヘリを落ちないように歩いて次の部屋へ。
そこには仏様が座ってる。仏様の前には一本の蝋燭がゆれている。「仏様、私を友だちのいる部屋へ連れて行ってください」
次の部屋は、なんだか見覚えのある部屋。そうだわ、この家に入ったとき最初にいた部屋。ろうそくが1本ともっているだけで、ほかには何もない大きくて薄暗い部屋に私は立っていました。そしてよく見ると、奥に扉が・・・
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