第12話 『星の王子さま』を読みました

何度も読んでる、私の好きな本の一冊です。やさしくて、なんとなく切ない気持ちになります。


生き物に気持ちがあるのと同じように、物にも感情があるみたいに感じます。


王子様は自分の星の、バラの花や火山をとても大切にしています。話しかけて気持ちよく過ごせるように気を使ってる。バラはそれに答えるように、きれいに咲いてます。


王子様の星はとても小さくて、物もあまりありません。だからあるものはとても大切にしてる。バオバブ以外は・・・。


王子様のバラの花や火山みたいに、私にも大切にしているものがあります。大切な物が多すぎるくらいだわ。でも、大切にすると、それに答えるように長持ちして気持ちよく使えるような気がします。私が毎日使っているものは、私のところに来たくて、御縁があって来てくれたんだ、なんて考えることもあります。


それは考えすぎかもしれないけれど、大切にすると私も気持ちいいわ。


王子様はいろんな星を旅します。権力を持って全てを支配したいと思う王様、自分が一番だと自惚れてる人、お酒ばかり飲んでる人、お金儲けのことばかり考えてる人、自分の役割を心得て仕事を続ける人、本ばかり読んでる学者さん、それはみんな、大人の世界ですね。


そしてキツネにあって友だちになるけど、友だちってなにかしらって考える。友だちになるには、相手のことをよく知って、相手のことが好きになること。そうなるには、日数がかかるものなのね。


王様や自惚れや、酒飲み、お金大好きな人、みんな自分のことしか考えてない。それじゃ友だちはできないわ。そういう人は、友だちが欲しいって思わないのかしら。


友だちになるには、相手の立場に立って相手の幸せを考えたり、会っていないときでも思い出して懐かしいと感じたりする。大切な人だと思わなくちゃいけないし、大切にしなくちゃいけないと思う。だから、王子様にとってバラの花は友だちね。


私にも友だちはいるけれど、「私たちは友だちね」といっただけではだめ。大切にしなくちゃ。


でも、キツネは「かんじんなものは目に見えない」「美しいものは隠れてる」といいます。目に見えないものをどうやって見つけるのかしら。


心や魂と言われるものは目に見えません。そういったものが本当に大切なんだと言うことだと思います。


友だちを大切だと思う気持ち、物とも友だちになりたいと思うこと、バラの花や小さな命も大切にしようと思うこと。つまり、自分のことだけ考えてても、幸せになれません、ということかと思いました。もちろん、自分も大切にしなくちゃいけないわね。


そのことを伝えるために王子様は地球に来たのだと思います。そして伝え終わると自分の星に帰っていきました。死んじゃったみたいに見えたけど違うのね。魂というものがあるのかどうか私にはわからないけれど、王子様は私の心の中に今もいます。




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