第49話 預言者


 アンナと別れたアリスたち六人はビルの階段を上って十一階にある夜会会場に向かっていた。


「ねぇこれ、エレベーターはダメなわけ?」


 ルーナが愚痴るとアリスが答えた。


「身動きの取れない箱の中に罠が仕掛けられていたら危険じゃないですか」


「そんなに頭の良い連中かな?」


「どうでしょう。私ならエレベーターと階段の両方に罠を仕掛けますが、結局何もありませんでしたね」


 喋っているうちに十一階に着いた。

 会場に続く廊下を行くと、途中の開けた場所にキヴォトスの魔法使いたちが大勢待ち構えていた。


「ノア様のところへは行かせない!」


「君たちは生き残る権利を得たんだぞ。何故わざわざ死にに行くような真似をする!」


 アリスたちに一人の男性が訴えかける。その問い自体が間違っているから、アリスは何も答えない。代わりにエミリアが問い返した。


「何故あなた方のために、他の方々が死ななくてはなりませんの!?」

 

「それは我々が生き残るべき優れた種であり、魔法弱者が滅ぶべき劣等種だからだ!」


「なるほど、あなた方と会話をしても意味がないことが分かりましたわ」


 エミリア、シオン、椿姫の三人が前に出てキヴォトスの魔法使いたちと対峙する。アリス、キリエ、ルーナの三人は隠蔽魔法で姿を消すのと同時にカサノヴァの残した人形と入れ替わり、転移魔法で魔法使いたちの背後に移動、ノアの待つ夜会の会場へと向かった。


 ノアとはアリス、キリエ、ルーナが戦い、他の魔法使いとはエミリア、シオン、椿姫が戦う作戦だ。


 敵は全員ノアに認められた優秀な魔法使いで手強いが、エミリアたち三人はそれを大勢相手に取り、時間稼ぎ、可能なら戦闘不能にしなければならない。ノアとの戦闘中に挟み撃ちにされたり、加勢されたりすると勝ち目がないからだ。


「さあ皆様、こいつらをぶっ倒してノアもぶっ倒しますわよ!」


 エミリアは大声で気合いを入れるのと同時に一芝居打った。これで敵は三人がいつの間にか消えたと疑問に思うこともないだろう。


 その頃、アリス、キリエ、ルーナの三人は扉を開けて会場へ入った。

 大きなホールは静かな伽藍堂で、壇上の椅子に男が一人腰掛けているだけだった。


「残念だ、仔羊たちよ」


 ノア・ジウスドラが立ち上がった。


「だが、私は君たちを諦めたくはない。君たちの改心を願って、昔話をしよう。愚かな船大工の話を」


 アリスたちに老人の長話を聞いている時間はない。世界の沈没が迫っているのだから。


 目配せで合図し合うと、前衛にキリエ、後衛にアリス、その二人の間にルーナという陣形を組んだ。

 キリエが接近戦と守りを担当し、後ろから他二人が遠距離攻撃とサポートを行う。


「さっきはよくも騙したなクソジジイ! ぶち抜け、裁きの喇叭ガブリホルン!」


 早速ルーナが聖装の銃で攻撃する。


「あれは何千年も前の昔のことだ。あるところに船大工の男が暮らしていた」


 ノアはルーナの転移弾を二回のステップで回避すると、何もなかったかのように昔話を続ける。


「ある時男は天使から魔法と未来を見る力を授かり、洪水で人々が大勢死ぬ未来を見た。男は人々を助けるため、魔法の力で大きな方舟を造ることにした」


「魔法よ解けろ。午前零時の灰被姫サンドリヨン!」


 キリエが硝子の剣で斬りかかるが躱される。


「人々は未来を見たという男を信じられず、詐欺師だと疑った。しかし男は一人で舟を造り続けた」


 アリスはノアの未来視の精度を見極めるべく、キリエとルーナの攻撃の合間に魅了魔法、幻覚魔法、毒魔法、昏睡魔法を行使したが、その全てを防御、回避された。


 ノアには、あらゆる自身への危険を予知する力と、見た未来を回避できるだけの高い能力が備わっていた。


「遂に雨が降り出した。何日も止まない雨に、人々は男の予言が預言・・でもあり、詐欺師ではなく神から神託を受けた預言者だと気がついた」


 アリスたちはいつのまにかノアの昔話に惹きつけられているのを感じた。この男の言葉には魔力がある。正しく原初の魔法だ。


「虫の良いことに人々が男に助けを求めると、男は快く人々を方舟に乗せた。そして人々は無事に四十日間の雨と洪水を乗り越えた」


 そこからノアの表情が暗くなる。


「だが、男は人々を助けたことを後悔した。助けた人の中には罪を犯したものと、これから罪を犯すもの、そして子孫が罪を犯すものがいたからだ」


 ノアはアリスに向かって杖を振った。


「ソドムの火」


 アリスに向かって幾つもの燃え盛る火球が放たれる。瞬時にルーナが転移させたキリエが魔法無効の防壁でアリスを守った。

 凄まじい火力の攻撃だが、ただの牽制に過ぎず、ノアは三人なら防げることを知っていた。まだアリスたちを説得できると考えているのだ。

 

「己の選択を後悔した男は、魔法の力を使い、その人々を裁き、殺した。しかし、悪しき人々の犯した罪が消えることはない。男の誤った選択の結果生み出された罪によってつけられた傷が癒えることはない」


 語りながら男は──ノア・ジウスドラは涙していた。その光景が歪で、不気味で、少女たちは身慄いした。


「男は気がついた。あの時、助ける人々を選別するべきだったと。人間には、善悪と優劣があると」


 もう男の顔に涙はない。泣いていたことが嘘のように、晴れやかな顔になっていた。男はあの時に答えを得てしまったのだ。


 それに対して、アリスは反射的に口を開いていた。


「魔法が使えない人や不得意な人は劣ってなどいませんし、ましてや悪人でもありません!」


 ノアが優生思想に至った理由は分かった。しかし悪人を裁くというのなら、魔法が使えなかったり苦手なことに、何の罪があろうか。何故、滅ぼなければいけないのか。

 

 アリスの反論をノアは理解できないようで、顎に手を当てて心底考え込んでしまった。


「何を言っている。能力の低い者はそれだけで罪深い悪人だ」


 まるで子供のような、無垢な瞳で男は語り始めた。


「魔法にしろ、知能にしろ、能力の低い者は犯罪に手を染める傾向が高いことは言うまでもないだろう。劣った者は金を稼げず貧困になり、ものを考えられないから短絡的な犯罪をして生きようとする。そして、その子孫も同じ劣悪な環境で生育され、劣悪な遺伝子を受け継ぎ、親と同じように罪を繰り返す。人の世に悪が絶えない大きな要因だ。弱者とは、能力の劣った者とは、間違いなく悪だ。生まれたことが、生きることが罪なのだ」


 事実として、魔法能力の低い人の犯罪率は高い。彼らは生まれた時から負の循環に囚われていて、抜け出せないのだ。

 だからといって、それを全て綺麗さっぱり切り捨ててしまえば、人類が豊かになるなんてことは絶対にない。アリスはさらに反論する。


「貧しい人がいるなら手助けをし、罪を犯した人がいるなら正しい道を教える。その選択肢があります! 向き合って考えることもせずに、切り捨ててしまえばいいなんて、短絡的なのはあなたでしょう!」


 アリスの言葉の一切がノアには理解できていなかった。男はお気に入りの宝石を見るような慈しみで満ちた目でアリスを見据えた。


「アリス・カサブランカ。私は君を高く評価している。劣悪な娼婦の血を継ぎ、堕落した都アクアで育ちながらも、秀でた能力を持ち、魔法医の道を志すその清らかで誇り高い魂。実に感動した。しかし、君は能力の使い方を間違えている。君が救うべきは人間・・であって、猿やゴミではない。キヴォトスに来なさい。君なら今夜滅ぶ猿よりも、もっと価値のある人間をこれからの未来で救うことができる」


 アリスにもノアの言っていることが理解できなかった。価値観が違いすぎる。何千年も前から生きている魔法使いだからではない。ノア自体が狂っているのだ。


「ノア・ジウスドラ、あなたは何もかもが最初から間違っています。何故、大勢の人を殺すあなた自身は悪ではないのですか」


 意味のない質問だとアリスは分かっていた。狂った老爺が己の矛盾に気がつくことはない。


「私が今夜魔法弱者を滅ぼさなかったとして、君たちの決断で生かされた悪しき劣等種が罪を犯した時、君たちはその拭えない罪を背負えるのか? 己が救った悪人を裁けるのか? 私はこの世から悪を消そうというのだ。それは間違いのない正義である!」


 それを聞いて、遂にアリスがキレた。いつもは柔らかく微笑んでいる垂れ目が鋭く老害を睨みつけ、口元から犬歯が覗いた。


「先程から聞いていれば他人の罪を背負うやら、人が人を裁くなどと! 私もあなたも救世主でもなければ神でもありません! 罪を背負えるのも罰を与えてやれるのも当人だけです。それをあなたの裁量で他人に分配するだなんて傲慢甚だしい! 悪を消す? あなたが消そうとしているのは過去の過ちでしょう? 人を正しく導けなかったこととを、人を殺してしまったことを、その人たちを悪人にすることで正当化しようとしているだけです! この……恥の上塗りジジイ!!」


 アリスらしくない汚い言葉にルーナとキリエが顔を見合わせ、少し遅れて笑った。

 するとノアは久しく感じていなかった強い感情を覚え、その身体を小刻みに震わせた。

 言いたいこと言い切ってスッキリしたアリスはすぐに冷静な面持ちになり、揺らいだノアの心を読心、その感情を伝えてあげた。


「ふふ、怒りましたね。図星ですか?」


 意地の悪い笑顔で男を煽る少女。遂にノアも大声を上げた。


「小娘が、図に乗るな!」


 杖が振られ、先程の比にならない巨大な火球がアリスに向かって放たれた。

 今度はルーナ本人がアリスを掴んで転移で回避し、ノアから距離を取る。


「アリスちゃん、あのジジイめっちゃブチ切れてるけど、これも作戦なの?」


「いえ。ですが、頭に血が上った人には隙が生じますし、嫌いな人がキレているのは面白いです」


「性格悪いね〜」


「さあ、気を取り直して、戦いを再開しましょう」


 もうノアとは分かり合えないと分かり、三人は再び武器を構えた。


 その時だった。


 キヴォトスの外で発生した膨大な魔力反応をこの場の全員が感知した。アリスたちにはその魔力がアンナの魔法によるものだとすぐに分かった。同時に悪魔の禍々しい魔力が消滅したことから、アンナが勝利したことも確信した。


「レヴィアタンが……死んだか」


 ノアは残念そうに俯く。人間を大勢殺そうとしているくせに、悪魔が死んだことを残念がるその様にアリスたちは歪なズレを覚えた。


「こうなっては仕方あるまい。私も本気を出そう。イヴリースの巫女と合流されては厄介だ。痛い目を見てもらうぞ」

 

 空気が稲妻のようにバチバチと震える。ノアが隠していた本気の魔力を体外に放出し、周囲に纏ったのだ。ここにアンナが来る前にアリスたちを倒すつもりだ。


 三人にはノアがマリアと同格の使い手であることが分かった。それが本気を出すのなら、勝ち目はないだろう。


「主砲発射用意」


 徐にノアが杖で床を突いて命じた。その場に変化はないが、キヴォトス全体が揺れた。

 ノアが指を鳴らすと会場の壁面に外の映像が映し出された。映っていたのは、船底から外部に突き出した巨大な砲塔。展開された魔法陣にはカウントダウンが表示されており、その数字は百八十だった。


「この超巨大魔力砲は魔法で守られた都市を破壊するためのものだ。三分後、堕落の都アクアは塵と化す。故郷が無くなれば、キヴォトスに住む気にもなるだろう」


 アクアにはマリアがいるとはいえ、そんなことをさせるわけにはいかない。厄介なアンナを外に止めておく狙いもあるのだろう。とにかく、絶対に阻止する必要があった。


 少女たちも一斉に魔力を解放する。


「聖装ミカエル!」


「聖装ガブリエル!」


「聖装ラファエル」


 金色の炎、空色の水、翠色の風が同時に放出され、少女たちはそれを纏う。頭上には光輪が、背後には光の翼が出現した。天使の力を解放して戦闘能力を上げる聖装魔法だ。

 

「三大天使が立ちはだかるか、おもしろい」


 キリエが接近し、その後ろからルーナが銃を構える。更にアリスも杖をノアに向けた。

 聖装ラファエルによってアリスは風属性攻撃魔法を使えるようになっている。医療を司る天使ラファエルの攻撃は医療行為と見做されるため、アリスの戦闘魔法が弱体化する性質が働くこともない。


 炎の剣と魔法を無効化する硝子の剣、必中の弾丸、風の刃が、避け難いように僅かにタイミングをズラしながらノアを攻撃する。


 未来を見たとしても回避できない攻撃をすればいい。これがアリスの作戦だ。


 キリエとルーナの攻撃を先程と同様に躱されるが、アリスの風の斬撃だけは避けきれない。


聖船ジ・アーク


 ノアの周囲を堅牢な防御魔法が覆い、風の斬撃を防いでいた。

 エクレシア教の聖典に記された方舟の力を防御に用いる魔法だ。当然、開発者であり伝説の当事者であるノア本人が用いるそれは、神の齎した大災害を凌ぎ得る程の防御力を誇る。


 アリスたちが勝つには、未来視と『聖船ジ・アーク』の守りを突破しなくてはならない。

 更に、本気を出したノアの猛攻を凌ぎ、生き残る必要もある。


「死の恐怖に直面すれば、気が変わるはずだ」


 ノアが天井に向けて杖を掲げる。


方舟雨夜リジェネシス・アークナイト


 突然室内に雨が降り出した。その雨粒一つ一つは銃弾のような威力を持っていた。逃げ場はない。いつのまにか、会場はノアの結界で覆われていて、出入りはできなくなっていた。


 アリスは咄嗟に防御魔法を張るが一瞬で破られ、ズタズタに撃ち抜かれる。すぐにキリエとルーナが駆けつけ、魔法無効と対水防御魔法の二層で防御した。


 超速で再生しながらアリスが指示する。


「次は雷属性が来ます!」


「御名答」


 ノアは水浸しになった床を杖で突いた。

 雷撃が水を伝って迸る。床面は一瞬で電流の巣窟になり、地に足を付けた者から焼き焦がされることになるだろう。


 三人は飛行魔法で空中に逃げるが、これではノアの思う壺だとわかっていた。


神の雷ラミエル


 頭上から雷撃が降り注ぎ、少女たちを撃ち落としにかかる。キリエは魔法無効の特性を持った盾を生成し、雷を防いだ。


戦争天使アザゼル


 今度は青銅の大剣が空中に出現し、防御の要であるキリエに向けて撃ち出された。

 大剣は魔法の力で射出されたものの、魔力製ではなく金属製の本物の剣だ。キリエの魔法無効では防げない。

 

 咄嗟にアリスはキリエを蹴っ飛ばして剣の攻撃から庇った。代わりにアリスが大剣に腹を貫かれてしまう。


「アリス!」


 大剣はそのまま床に突き刺さり、腹を串刺しにされたアリスは固定されて身動きが取れなくなった。剣が刺さったままで傷の治癒ができず、電流の流れる床で苦痛に身を捩り続ける。


水よ、道を開けエクソダス!」


 ルーナが床に向けて杖を振る。すると水が部屋の端に寄り、電流も停止した。更にルーナは転移魔法でアリスを剣から脱出させる。


「アリスちゃん大丈夫!?」


「……私は構いません、それよりも動きを止めないで」


 アリスが言い終える前にルーナは自身の身体の異変に気がついた。血液が加速している。ノアが体内水分操作魔法をルーナに使ったのだ。


 ルーナは即座に自分自身に体内水分操作魔法を使い、敵の体内水分操作の解除を試みるが、相手の方が何倍も上手で、徐々に体内の水分を掌握されていく。内臓をやられ、血液が込み上がってきて吐血した。


「……うぐ、やばいかも。でもさ、アリスちゃん。死なないからって、助けないってのは無理だよ。だって痛いでしょ」


 自分の治癒も途中のままで血だらけのアリスはルーナの背中に触れ、体内の治癒を行う。


「それであなたも痛い思いをしたら、私は嫌です」


「え、アリスちゃんて人の痛みに共感できたんだ」


「痛みが分かるからこそ、人の苦しむ顔が好きなんです」


「趣味ワル〜」


 アリスの治癒のおかげでノアとルーナの体内水分操作は拮抗する。しかしその間にノアは片手間で、攻撃魔法を放って来た。


創世前夜粛清再生アトラハシース・フラッド


 動けない二人に向かって、ノアの杖から極大の水流が放たれた。キリエが二人を守るように立ち塞がり、硝子の盾を展開する。


「あのジジイ、こっちの苦手な魔法ばっか使ってきてズルい!」


 水流の途轍もない威力に、キリエの身体がジリジリと後退していく。

 ノアはアリスたちのことを高く評価していたのもあり、事前に使用する魔法の情報を知っていたのだ。


「さあ、これはどうする」


 ノアは機嫌が良さそうに笑うと空いている左手を振った。空中に青銅の剣が大量に出現する。体内水分操作、水属性攻撃魔法に続いて三個目の魔法の同時使用だ。


「水はルーナが止める! キリエちゃんは剣をお願い!」


 ルーナは体内水分操作を行いながら、同時に対水防御魔法を展開して攻撃を防ぐ。更に、キリエが降り注ぐ剣を、炎の剣を振り回して撃ち落とした。

 その間にルーナもノアの体内水分操作を解除することに成功する。


塩の柱ネツィヴ・メラー


 冷酷に呪文が告げられた。ルーナは己のすぐ隣にいる『死』を明確に感じ取った。右手の指先から徐々に身体が真っ白な塩になっていく。塩化魔法をかけられたのだ。


「やばいやばい、指切ったらセーフかな?」


「無駄です」


 キッパリと否定されて真っ青になるルーナの背中にアリスが手を触れた。


贖罪の山羊スケープ・ゴート


 途端にルーナの塩化が指先までで止まる。代わりにアリスの指先から塩化が始まった。ヨシュアが用いていた魔法の対象を移し替える転移魔法だ。


 ヨシュアのように敵に移し替える高度なことはできないが、自分自身に移し替えることはアリスにもできた。


 アリスは自分自身に治癒魔法を使い続け、塩になった箇所を即座に再生させることで、塩化と拮抗させ、実質的に無効化した。後で治癒魔法を解いた時に全身塩になってしまうが、すぐに元通りに再生するから問題ない。


 そのイかれた戦法にノアは目を丸くしながらも喜んだ。


「死の恐怖を超克するとは恐れ入った、アリス・カサブランカ。ルーナ・セレスティアル、キリエ・クレシア、二人も見事な戦いだった。だが、時間切れだ」


 キヴォトス主砲のカウントダウンはゼロになり、無慈悲にも超巨大魔力砲がアクアに向けて放たれた。

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