第9話 一生共(狂)愛
「……」
少し心配したが
僕は背伸びをして抱きしめた。
「ちび。」
「うるせ。殺すぞ」
「……あんたに殺されるなら本望。」
「当たり前。そうじゃないとマジこっから突き落とす。」
翠は笑っている。
…翠の気持ちは分かっていた。
「翠、お前は
「あんたに決まってるでしょ。生意気なこと言わないで。」
「…興奮しただろ。やりてーだろ。」
僕らは狂っている。
「今すぐあんたのそのムカつく口塞いで思っいきり首絞めてやりたい。思いっきり泣かせて私を思い知らせてやりたい。」
「……やべ。それイきそう。」
既に翠は僕の首を捕まえて爪をめり込ませていた。
「……愛してる。ようやっとわかった。あたし、あんたのために生きてる。」
「おっせーな。もうちょっと早く分かれよな。」
「間違いは犯したけど後悔はしてない。これから先もあんたといれるならあたしは凄く…幸せ……。」
僕は首に手をかけられたままキスされてた。
「あんたは幸せ?」
「幸せです。。翠で幸せ……。」
「一生鳴いてなさい?死ぬ一歩手前ですくいだしてあげるから。それができるのは後にも先にもあたしだけよ?」
この魔女の様な性格は多分一生治らないだろうなと内心どこか安心して笑っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます