第5話 苦しみの理解者
「……」
「なに。幸せそうな顔して。」
「俺、翠の男でもいたいけど子供でもいたい。」
「欲張りね、」
「翠は叶えてくれる」
「ただ単にあんたに甘いだけ。」
翠の膝に頭を乗せてお互いの頬に触れながら談笑していた。
「みいちゃん、」
「なに。」
「また今度お泊まり行こう?部屋風呂でっかいとこ。」
「連れてってくれるの?」
「うん!」
「ありがとう。楽しみが一つ増えた。」
「……。」
耐えきれず起き上がって抱きよせた。
「切なくなっちゃった?」
「終わりなんかなければいいのに。」
「終わらないように努力すればいいの」
「じゃあ繋いでて」
「たくさん愛してちゃんとわからせてあげる」
抱き寄せたはずなのにまた僕は僕より少し背の高い翠に包み込まれていた。
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