アレというカタチ

おもながゆりこ

第1話

会社勤めしていた頃の事。


ランチの時、こんな会話になりました。




「私、何でもカタチっていう人、嫌だ」


「あ、分かる。この前、〇〇商事の〇〇さん、立って話をするというカタチになりますって言ってた」


「それ、嫌ね」


「あ、そう言えばコーヒーメーカーの〇〇さん、お下げするというカタチで、って言ってた」


「〇〇信販の人が、今回は見送らせていただくというカタチで、って言ってたよ」


「あと、アレというカタチで、とか。アレって何だよ!どんなカタチだよ!丸かよ!四角かよ!三角かよ!二等辺三角形かよ!って凄みたかったわ」


「ほんと、何でもカタチって言えばいいってもんじゃないよね」


「あ、休憩時間終わりだ」


「はーい、では仕事に戻るというカタチで」




一同「あははははは(≧∇≦)ウケるカタチで〜!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アレというカタチ おもながゆりこ @omonaga

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る