第4話 ファンタジーにも使える3点

 今回もお読みくださいましてありがとうございます。


 いただいた感想から、今回のテーマを考えました。ファンタジーにも使える、次の3点についてお話しします。



(1)世界観

(2)登場人物

(3)資料



(1)世界観

 ファンタジーといえば「剣と魔法の世界」でしょうか。


 とりあえずファンタジー作品を何本か読んでから、皆様書いておられるのでしょうか?


 まさか、なろうで連載されて書籍とアニメになった1作品しか読んでない、なんてことはありませんよね?


 せめて10作品くらいは読んでますよね?


 これを読んでドキッとしたあなた、こんなエッセイなんぞ後回しにして、今すぐファンタジー作品を読みに行きなさい。


 10作品読むまでここには出入り禁止ですぞ。


 ファンタジーなので、あまりリアリティは求められないと思うので、歴史ものを書く準備みたいに、資料を読み込むことは逆にしない方がいいと思います。


 現に私がそうでしたから。


 ええ。私、カクヨムオンリーの異世界ファンタジーを完結させているのです。


 学生時代に一度書いた作品をもとにしております。


 学生時代に書いた時は、モデルにした国の歴史を調べましたが、今回は特に資料を読みませんでした。


 なぜかって?


 異世界ファンタジーなので、現実世界の歴史や地理に忠実である必要はないと思ったからです。



(2)登場人物


 私は、歴史上の、評判のよくない人物に興味があります。


 三国志でおなじみの曹操が代表的です。


 私は彼のことが大好きです。


 面白おかしく中国で語り継がれてきた『三国志演義』における彼は、悪役なのです。


 曹操の描かれ方、今はだいぶ良心的になってきていると私は思います。


 でもやっぱり横山光輝『三国志』だと、吉川英治作品をなぞっているためか、途中から目も当てられなくなってきていると私は感じます。


 だから、なろうで曹魏の小説なんぞ連載したとしても、ポイントはもらえません。私がそうでしたから。


 曹操は人気ないんだな、やっぱり劉備を主役にした方が人気が出るんだな、と痛感しました。


 ですから歴史ものを書くとしたら、2つに1つだと思います。


 1つは、なろうとかカクヨムで「売れ線」を研究して、「売れ線」で書く。


 もう1つは私みたいに、自分が書きたいものを書く。


 評判のよくない人物の評判をひっくり返すというのは、リスキーです。


「腕」が要りますから。


 ここまで読んで「私には無理」と思えば、売れ線で書くか、自由に構築できるファンタジーで書くかした方がいいと私は思います。



(3)資料


 ハッキリ言います。


 二次史料さえ読むのを挫折するなら、あなたには歴史ものよりファンタジーの方が向いている。


 歴史ものを書くとして、もし私が読むとしたら、こんなところでしょうか。


 ・概説書

 要するに教科書を詳しくしたような本。その国や時代のできごとがわかるから


 ・旅行記、またはガイドブック

 その国の地理や気候がわかるから


 ・当時の武器、衣服、生活用品つまり日常生活がわかるもの


 ・古典文学

 当時の人たちの心情がわかるから


 私が参考にした本たちのほとんどは、図書館から借りました。


 おカネをかけなくても調べものはできます。


 なぜ紙の本を勧めるのかって?


 インターネットの記事と違って、編集者の目を経ている上に、何年も読み継がれてきているので、信頼がおけるからです。



 この3点をクリアできたら、あとは書くだけです!

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