第4話「星海の奥から」

ーーー10月15日

 俺は迷宮で見つけた謎の建造物を探索した。そこで書斎?のような部屋を見つけた。椅子と机は一つづつ、何も写していないパネルが一つと小さなボタンが大量に並んだ板とネズミほどの大きさの小石だった。適当にボタンを押してみたところだったものが一度消えもう一度ホワンと光を出しながら映像が流れ出した。そこには1人の男が座っている。詳しくはわからないがとてもボロボロだ。満身創痍と言うべきだろう。その男は俺の思考を邪魔するかのように喋り出した。

「この映像を見てると言うことはたどり着いたと言うことだろう。これは多次元移動型汎用宇宙戦艦ヤマト、そして俺はキャプテンのアストラル。そう過去のお前だ。いきなりそんなこと言われても信じれないと思う。だから何があったか真実を伝える。そしてお前がこれからするべきことを」

全くもって意味がわからなかったが説明はすぐに始まった。

「まず俺らは元々この日界と呼ばれる世界ではなく、その下の月界と言う世界にいた。そして俺らはその月界から星海を目指した。そして間にある魂界を通らずして日界にたどり着いた。しかし、ほぼ避難のような形で飛び出したため途中でコントロールを失いここに不時着した。そして俺はこの世界で月界を滅ぼした祖羅始将『魂神』そして、その他の十二神将六大天と戦うべく月界の技術力、日界の魔法を組み合わせてあらゆる兵器、道具を作った。お前も見つけたはずだレプリケーターと作りかけの戦闘鎧『滅魂』レプリケーターを起動すればすぐに完成する。それから机の引き出しの中にループし続けたお前の日記がある。その情報を脳にコンバートしろ。接続端子は着いているはずだ。それから、大事な情報を一箇所に集まれば見つかった時のリスクが大きくなる。だから俺が今言えるのはこれだけだ。健闘を祈る」

 俺は言われるがままに日記の情報をコンバートし、滅魂に関する情報を手に入れた。


⬛︎ ⬛︎ ⬛︎戦闘鎧『滅魂』

 祖羅始将である『魂神』をはじめとした故郷である月界を滅ぼした魂神を倒すための鎧。しかし、魂神のいる魂界に行くにはその他の『十二神将六大天』お倒しそれぞれの血液で異なる魔法陣を描きそれらを重ね合わせて発動することでゲートが開かれる。しかしプロトタイプであるため十二神将六大天最弱にもサシで勝てるか怪しいレベルではあるがそれ以外は勝つことは不可能ではない。


ーーー基本スペック

強度・・・十二神将最高火力の龍羅黒将『オルフェウスの一撃を一回のみ防ぐことが出来る。


攻撃力・・・周辺の魔力を集め極限まで収縮させ魔力の特異点を作り出しそれを敵に向かって解放することで地図すら書き換える威力のビームを出せる。しかし発動に時間がかかるため魂神戦まだ使うことはない。


スピード・・・背中には風魔法と先のビームの技術を組み合わせたジェットパックがある。空を飛びなおかつ時速600キロほどで飛行が可能。


防御力・・・鎧自体の強度+様々な攻撃を25%カットする特殊コーティングがされており。魔力を吸収する性質からキャパオーバーにならない限り魔法攻撃での撃退は不可。


オプション・・・フォルムチェンジがある。両手を合わせ『狙撃』と唱えれば腕部分から筒のようなものが伸び超遠距離から超高火力の超音速の弾丸が発射される。『近接』と唱えれば腕が双剣のようになり相手を切り裂く。その切れ味は並の剣士の剣と打ち合えば豆腐のように切る。


 これがこの鎧の基本スペックである。またセットの服を着るとどこでも鎧を呼び出せるそうである。


 とりあえずまずは仲間を探していこうと思う。


          次回「沈黙のウェザー」

    

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