第3話「パーティー」

ーーー10月11日

 さてと、俺はようやく冒険者ギルドに辿り着いた。結局旅しながら金を稼ぐのは冒険者が1番効率がいい。


 扉を開けるとそこには昼から酒を飲み、ガヤガヤとした夜の居酒屋のような雰囲気が漂っていた。いきなり扉を開けたのでガヤガヤしてたのが一瞬で静かになり一瞬こちらを見てすぐに騒がしくなった。


 受付に来て受付嬢が登録のあれこれを手伝ってくれた。名前は「アスト」なぜかいち早く団長の手回しでランクはDからスタートだった。団長何者なんだろうか。


 そうして路銀を集めるためにクエストを受注した。これからそのクエストに同行するパーティーとの顔合わせがある。


 待ち合わせの料亭についた。そこには今回一緒に同行することになったEランクパーティーの『春望』のみなさんと会った。パーティー構成は全員が少年少女、剣士、タンク、魔法師、ヒーラー。そして剣士の俺が参入する形となった。


 軽く自己紹介から始まり酒を交わした。酔い潰れた少年たちを宿まで連れて行き、俺も宿に戻った。軽く水を浴び布団に潜った。


ーーー10月12日

 俺と『春望』は門から今回の依頼である、ゴブリン集落の破壊をしに出発した。途中まで何もなかったが、しばらくして事件は起きた。


 草むらから亡国となったトルドンの残党が現れたのだ。俺を見て奴らは、アスト…いや、アストラルだな?と尋ねてきた。なぜそのことを知っているのかと聞くとやつは驚きの言葉を発した。

 「ヘルマって女騎士が鳴きながら教えてくれたぞ?笑」


 そうかこいつらか、こいつらがヘルマを殺したのか。残党は続けてこう言った。

 「そういえば最後に…アストラル、すまないって言ってたっけか?いい鳴き声でそっちのが記憶にしか残ってねぇから覚えてねぇや」

あいつは俺を怒らそうとしているのか。今ここで、

「殺す」

残党はいいねぇ、その意気だ。と言って剣を抜いた。


 結果は圧勝だった。やつは最後まで狂っていた。最後に言い残した言葉は、

「お前を殺してあそこのヒーラーも使おうと思ってたのに」

だった。とことん不快なやつだ。他にもこういう残党が居るのだろうか…


ーーー10月13日

 ゴブリン集落は思ったよりも規模が小さく簡単に攻略することができた。そのためだいぶ早く帰ってくることができた。帰り道、春望の少年たちがある石碑を指差しながらあれは何かを聞いてきた。その石碑はこの世で最も強い12人の戦士を表したものだった。名は『12神将』また彼らに負けず劣らずの強さを持っているが用意された席につけない6人の戦士を『6大天』といい、合わせて『十二神将六大天』という。古い順から

祖羅始将

魔羅虎将

龍羅黒将

神羅気将

業羅物将

剣羅刀将

術羅魔将

鬼羅妖将

修羅阿将

森羅万将

海羅大将

虚羅空将

そして六大天

月天

陽天

北天

南天

東天

西天

といるらしい。俺は一度もあったことがないからあってみたい。


ーーー10月14日

 俺は迷宮探索中に別の遺跡?を見つけた。材質は鉄で出来ており、苔が生えてところどころ火花を散らす黒いツタがあった。興味と恐怖はあったが最終的には興味が勝った。

 進んでいくと途中に扉があったりととても未来的な構造だったがそのほとんどが機能していなかった。最終的に窓のある部屋にたどり着いた。不思議なことに部屋に入ると

「ニューキャプテンと認証コマンド使用可」

と謎の言語を発せられた。

どこからだろうか、わからないから少し出てみよう。次に見つけたのは何かを作ってる部屋だろうか、もちろん昨日はしてないが作りかけの物体があったのだ。

そしてその物体の近くに一枚の紙があった。それはこの世界の魔法陣と初めて見る鎧が描かれていた。説明としてはこれと同じ魔法陣をつけると物体と物体を繋げられると言うことだ。とても不思議な魔道具だなぁ。

 今日はこれくらいにして探索は明日に持ちこそう。



           次回「星海の奥から」

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