第40話「夏祭り」(2024/7/25)
屋台で購入したかき氷とフライドポテトを持って、川沿いの広場まで歩いた。
レジャーシートを敷いた甚平姿の少年の隣に、白地に赤と黒の鮮やかな金魚が泳ぐ浴衣を着た少女が礼を言って座る。
溶けないうちに、とかき氷を一口味わう。ブルーハワイの甘ったるさが、緊張を和らげる。少女はイチゴ味のそれを口に含むと、ひまわりのような笑顔を見せる。
来週引っ越してしまう彼女に、少年はついに気持ちを打ち明けることができなかった。
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