第36話「現実的な人、楽天的な人」(2024/7/21)
岩手県花巻市にある、宮沢賢治記念館。
ここでは、37年という短い人生の中で彼が触れた世界を、「科学」「芸術」「
「注文の多い料理店」や「銀河鉄道の夜」、「風の又三郎」などの作家としての顔だけでなく、農学校教師、作詞作曲、絵画といった分野でも才能を発揮しており、天才という言葉で片づけるのがおこがましいほどに多くの作品を残している。
文学だけでなく、化学・農学・宇宙にも詳しく、美術や音楽もでき、先生をやっていたというハイスペックぶり。
記念館に訪れ、こんなスーパー偉人がいたという現実を前にしたネット作家2人。
A氏は思った。
「文学知識だけならまだしも、音楽や科学まで詳しかったなんて……。こんな才能、俺にはないよ。作家をやっていく自信なくした……」
B氏は思った。
「作家っていう点じゃ、あたしって賢治と同じってことよね? え、実はあたしってばすごいことしてたんじゃ!? やべえ、こりゃ続けるしかないっしょ」
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