第32話「赤マント青マント」(2024/7/17)
本日5杯目となるオレンジジュースを飲み干し、本日13冊目となるマンガを読み終わった。フラットマットに寝そべって、充電が100%のままのスマホでアプリの着信を確認する。
なんと快適なのだろう。ビバ、ネットカフェ。
シャワーも無料で使えて、朝は食パンを無料で食えて、天国のようだ。
ジュースを飲みすぎたか、トイレが近い。俺は膀胱がパンパンになったのを感じて、部屋を出る。
トイレが工事中になっていた。地獄に変わった。
仕方ない、いったん外出して、近くのコンビニで用を足そう。
コンビニに着いた。トイレが使用禁止になっていた。俺の顔は真っ青になった。
仕方ない、その先のスーパーに行こう。
スーパーに着いた。閉店していた。俺の顔はゴボウ色になった。
仕方ない。こうなったら、公園のトイレに行こう。
公園に着いた。公衆トイレは薄暗くて汚いが、文句は言っていられない。
個室に入り、急いでチャックに手をかけた。
と、どこからともなく声が聞こえた。
「赤マントがいいか。青マントがいいか」
俺の温かい液体が、股を伝って流れていった。黄マントになった。
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