第13話 〇〇派の話。

 小学校高学年になると、興味がいろいろな方向へと向き始めます。

 それまではドリフを見て喜んでいたのが、音楽番組のアイドルや、カルピス劇場とは違うアニメに傾倒し始めます。


 小学校六年生くらいから、中学生になって、大流行したのが、たのきんトリオでした。

 マッチ(近藤真彦)、トシちゃん(田原俊彦)、ヨッちゃん(野村義男)の三人組です。

 松田聖子もこの頃のデビューだったかと。


 中学に入学するときには、聖子ちゃんカットが大旋風を巻き起こしていました。

 クルクルドライヤーが発売されたのも、このくらいの時期でしょうか。

 ほかに、竹の子族、ローラーなんかの流行りも盛んになってきて、原宿まで見に行ったりしたものです。


 そして、それらの流行りものは、自分の好みに分かれて「〇〇派」なんて派閥のようになっていました。

 たのきんトリオだと、マッチ派・トシちゃん派・ヨッちゃん派、女性アイドルだと、聖子ちゃん派・明菜派、竹の子派・ローラー派、等々……。


 ちなみに、私は「ヨッちゃん派」でした。

 聖子も明菜も好きでしたが、どちらかと言うと「薬師丸ひろ子派」と言う、ちょっとズレ感のある好みです。


 テレビではオレ達ひょうきん族や、欽ちゃんの番組なども盛り上がりを見せ始め、寝るまでのあいだ、ずっとテレビを見ていました。

 



 そしてこの時期に遭遇したアニメは、劇場版・機動戦士ガンダムです。

 小五のときに実は一度、友人宅でテレビシリーズに触れてはいるんですが、自宅で見るまでには至らなかったんですよね……。

 なので、本格的に見るようになったのは、再放送かはたまた再々放送か、と言う辺りです。


 小さい頃から、マジンガーZやデビルマン、コンバトラーVなどのアニメも見てはいましたが、ガンダムはそれらと一線を画していて、急速にアニメにハマる入り口になりました。

 マクロスやゴットマーズ、イデオンや銀河烈風シリーズなど、本当にあれこれ見入ってました。


 ここでも、派閥に分かれることになるのですが……。

 マクロスだと、ミンメイ派・美沙派に。

 ガンダムだと、アムロ派・シャア派。

 ザブングルだと、エルチ派・ラグ派+アーサー様派・ビエル様派。

 ゴットマーズでは、マーズ派・マーグ派。


 私は、美沙派、エルチ+ビエル様派、そしてマーグ派でした。

 ガンダムは……アムロでもシャアでもなく、実はカイ派でした。

 声がですね、好きだったんです、古川登志夫さん♡


 当時、好きだった声優さんは、古川登志夫さんのほかには、三ツ矢雄二さんや、松野達也(現・松野太紀)さんでした。

 なので、先日、松野太紀さんが亡くなられたときは、寂しく思いました……。

 昔、ファンレターを書いたこともあったほどです。


 みなさんはハマったりしたでしょうか?

 アニメやアイドル……。

 今で言うと、推し活に当たるんでしょうか。


 中学でアニメにハマった私は、ここからオタク道まっしぐらになっていくのです。

 そして次回は。

 漫画の話を少しばかり……。

 

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