第7話 小学校校舎の思い出
小学校のころは、いろいろと初めての出来事がありました。
遊びはもちろん勉強もですが、ほかにもたくさんです。
私の小学校は建て増しをされていて、校舎が三棟に分かれていました。
正面から見て、一番左が第一校舎、中央が第二校舎、右側が第三校舎。
真ん中の校舎が一番初めに建てられたそうで、子どもの人数が増えたため、左右に一棟ずつ、建て増しをされたそうです。
問題なのは、両側の校舎が、中央の校舎よりも高さが微妙に低いこと。
なので、校舎と校舎のつなぎ目部分が、第一と第二は五段の階段になっていて、第二と第三はスロープになっていたこと。
第一校舎には三年生と四年生、第二校舎には一年生と二年生、第三校舎には五年生と六年生の教室がありました。
事件は、給食の時間に起こります。
給食室が第二校舎にあったため、第一校舎と第三校舎は給食係が取りに行きます。
給食のおかずやご飯、飲み物などはワゴンに乗せられ、それを各教室まで運んでいきます。
第三校舎はスロープですし、五年生と六年生なので、苦も無く運べるのですが、第一校舎のほうは、階段の上、三年生と四年生と言う、力的にはちょっと微妙な学年です。
階段の手前で一度止まり、ワゴンからおかずやスープの入れ物を廊下に降ろします。
空になったワゴンを先に階段から降ろして、廊下に置いたおかず類の入れ物を降ろしたワゴンにまた乗せて、教室へと運ぶのですが……。
ご飯やスープは、結構重たいんですよね。
それを持って、階段を降りるものですから、年に数回、廊下におかずやスープがぶちまけられる事故が起こるのです。
当然、それらを食すことは出来なくなるので、担任の先生が、ほかの教室を回って、余った分を分けてもらってくることに……。
おかずが犠牲になるだけならまだマシなのですが、たまにこぼれたスープで大火傷をしてしまう子もいたりします。
気をつけて運びましょう、とは言われますが、そういう問題ではなかったな、と今では思います。
それから、今もあるのか、あっても使用しているのかはわかりませんが、第二校舎にはダストシュートという、ごみ捨て専用の穴?がありました。
壁に設置された鉄の小さな扉を開けると、人一人が通れるくらいの縦穴があって、そこにごみを捨てると、一階のごみ置き場に落ちて貯まる、というものです。
捨てようと思って鉄扉を開けたとき、上の階の人がごみを捨てていると、目の前をバサバサとごみが通過して行ったり、風の強い日だったりすると、下から吹きあがる風でごみが逆流してきたりします(笑)
学校の怪談的な話で、ダストシュートから落ちて亡くなった子がいるなんて、噂話があったりもしましたが、本当にあったかどうか定かではありません。
あとは……。
校舎とはちょっと違うんですが、私が通った小学校では、校庭の隅のほうに毎年大きな穴が掘られていました。
直径も大きいんですが、深さも大人二人分はありそうな深さです。
そんな穴をどうするのかというと、校庭掃除をしたときのごみを捨てるためです。
校庭を囲うように、様々な木が植えられているため、秋口の落ち葉の量も半端なく、大きな穴も気づけば満杯に。
落ち葉がひとしきり落ちたあと、用務員さんと先生で、ごみを焼くのですが、その際に生徒たちに、アルミホイルに包んだサツマイモを持ってくるようにと連絡があります。
ごみを焼くついでに、焼き芋にするためです。
学校公認で、おやつを食べられる時間は、私たち子どもにとって至福の時でした。
焼くで思い出したのは、冬になると、給食の時間にストーブで食パンを焼いたりもしました。
寒い時期に冷たい食パンよりは、温かいトーストが有難かった記憶があります。
今回ちょっととりとめなく書き連ねてしまいましたが、次回はもう少しちゃんとした文章を書けるといいな。
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