第1章 酒で酔った強盗犯

第1話 最高裁送り

最高裁判所裁判長となってから3日目、ついに初の仕事が。


川西龍樹。彼はウィスキーを薄めずに飲み、それで酔った挙句近くにあったジュエリーストアから宝石を盗み出して逮捕された。


その後福岡高裁で懲役12年の判決が出されたが不服とし控訴。


そうしてこの最高裁判所に回ってきたわけだ。


まずは裁判官を集めて話す。


「おはようございます。早速ですが本題に入ります。福岡高裁によって懲役12年の判決が出された川西被告が、不服として控訴しました。裁判は5日後にあります。準備をよろしくお願いします。」


と話し、裁判官は個人の役目に取り組む。


僕は証言などを読みこむ。


うわこいつ、食い逃げまでやらかしてるのか... 前科はなさそうだが、これを見る限りだと2桁年の懲役は避けられなさそうだなぁ。


棄却はしない。


全部聞き、その上で決めるのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る