眠れない 夏の残暑 君のせい

北暁 ポカ

第1話 おまけ

平沢さんと付き合い初めてからの夏休みを経て仲が前よりも深まったように感じる。

「夏休み明けの最初の土日休みだ」

長期休み明けの学校で疲労が溜まったのか今週はいつもより体が重かった気がする。

プルプルと携帯電話が音を鳴らし主張し始めた。相手は平沢さんだ。

「どうしたの平沢さん?」

「明日で甲野くんとお付き合い初めて2ヶ月目になるから記念にとね」

「そうだったんだ」

「うん。それでね、甲野くんに伝えときたい事があるんだけど…」

「それってどんな事?」

「……」

「平沢さん?」

「……」

なかなか答えてくれないことから、深刻な話なのかとビクビクしながら待ち続けた。それから長い沈黙が続いたが覚悟が決まったのか話してくれた。

「私は困った時に王子様の様に助けてくれるところや私を楽しませてくれようと頑張ってるところが凄く好きです。……真也くん愛してるよ///…またね」

と早々に切られてしまった。いつも恥ずかしがってそういった言葉を言わない甲野さんが伝えてくれたことが嬉しくて堪らない。明日僕からも伝えよう。秋の夜なのに僕らの夏はまだまだ現役のようだ。

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眠れない 夏の残暑 君のせい 北暁 ポカ @KitazukiPoka

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