第9話 月一のレストラン

 今日は待ちに待った給料日だ! 今日は特別なものを食べるぞー。


 そういって社会人山田仁志は家にうきうきして帰っていった。家に帰る前に銀行でお金を取り出して、外食をしに行った。そこは山田のお気に入りのレストランだ、そこで食べるご飯はいつもおいしい。から揚げ、フライドポテト、フライドチキン、ハンバーグ、コロッケ、ラーメン、スパゲッティと何でもおいしいものがある、俺の住む町の自慢のレストランだ。レストランではなく居酒屋かもしれんが同じようなものだろう。そこで給料日、月一で食べるのが習慣になっている、居酒屋に一人で行くのは目立つが、それはどうでもいい、おいしいんだから。


 お金のことなど考えずにバクバクとご飯を食べていく、最高だ、最高すぎる、こんな幸せがあっていいものかと本当に思う。


 しかし残念なことにいつかはおなかの限界が来る、それは仕方のないことであるが、その瞬間は悲しい、もっともっともっともっと食べたいのにだ。仕方ないからいつもある程度で打ち切ってしまう。しかし俺は本当にバカである、いつも料理を残してしまうのだ、いつもおなかのことを考えずに食べてしまうのだ、本当にバカである、本当にバカである。


 しかし仕方ないので、余ったご飯と料理人に謝罪をして会計に行く。レジでは毎回4500円程度請求される。俺の給料から見るとだいぶ高価な買い物であるが、月一の買い物であるから仕方がない、それに4500円分の価値は大いにあると思う。それぐらいおいしい。


 また次の給料日に食べに行こうと強く心に誓った。




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