〇〇ってなんだろう
はると
恋ってなんだろう
恋ってなんだろう。
僕は疑問に思ってしまいました。
僕の周りの人達は半年に1度。多くて2度や3度、好きな人ができると聞いたことが何度もあります。だけど僕にとっては違いました。
好きになったらずっと好きになってしまうんです。1歩踏み出したのに、戻るための1歩は踏み出せずにいたのです。
小学校4年生の頃に好きになった人に僕は2年間恋をしていました。
そして今小学4年生ぶり、現在中学3年生になった僕は新しい恋をしました。
恋を言葉にするのは難しく、筆にするのもまた難しいことです。だけど思い切って書いてみることにします。
恋とは、相手を好きになること。相手の仕草や容姿、性格、全てを踏まえてこその「好き」というものです。
僕の恋とは容姿だけでは成り立たなかった。可愛いな、そんな目で女の子を見ることなんていくらでもありました。
容姿とは、恋を成立させるピースのひとつです。人によればそのひとつのピースが完璧で、その完璧な形に恋をする人もいるでしょう。
だけど僕は違いました。容姿だけじゃなかった。その子はもちろん可愛かった、だけどそれだけじゃない。
今まで普通に話せてたんです。しょうもないことで笑ってるだけでした。ただの友達だったんです。
なのにいきなり感情に変化が訪れたんです。今までの普通が特別になって、意識することが増えたりしました。
僕がその子を好きになった理由があります。
この間、僕が大きな失敗をしました。その分野を取り組んできて初めて凹んでしまった時のことです。
僕の失敗は自分だけの失敗じゃなかったんです。仲間に、3人もの友達に迷惑をかけてしまったのです。
残せたはずの成果は僕の失敗で全てが崩れました。僕は自分を責めていました。だけど3人は一言も、一瞬も責めなかった。なんなら慰めてくれたくらいでした。
「大丈夫、気にしてない」
みんなそう言ってくれたんです。僕はそれでも自分を責めることをやめれませんでした。
そして失敗という結果を抱えていた時、その女の子が僕のところに来たんです。
「はい、あげる」
その子の手元には子供用のラムネがありました。幼児に人気なキャラクターのラムネです。
中学3年生になってそんなもの…って思う人もいるだろうけど、僕は違いました。
その子と仲良くなったきっかけもそのお菓子だし、盛り上がる話をした内容もそのお菓子の話でした。
そして他の子が僕を責めて、笑いました。当然のことでした。3人とその子が特別で、他の人からしたらふざけんなって話なんですよ。
その時にその子は責めてきた子達に言ったんです。
「やめてあげて」って。
今までにそんな言葉を聞いたことはありませんでした。人を庇う所を見たことがありませんでした。
なんで今まで知からなかったのだろうと今思います。
その日が過ぎて数日経った今でも責めてくる人は責めてきます。だけどその場にその子がいたらいつも「やめてあげて」って言ってくれるんです。
聞いた時は優しいなとしか思いませんでした。だけど次の日の授業中、僕の頭からその子が離れませんでした。気づいたら1日が終わっていました。2日目も、3日目も。
実に2年ぶりでした。久しぶりに恋を思い出すことができたんです。
恋って忘れてしまうものなんですよ。どんな人がタイプと聞かれても、その時その時で変わります。結局は好きな人がタイプになるんですよ。
惚れてしまう理由が違っても容姿や性格、仕草などが全く違っても好きになってしまうものなんです。
僕は時を経て恋を忘れてしまいました。だけど何人も好きな人ができる人達はあの時の好きな人の仕草など、覚えているのでしょうか。
恋って難しい。
普通=特別。こんな方程式を創ることができるんですよ人ってものは。今まで普通だったものが特別に感じてしまうです。
僕がその子に惚れた理由はこんな感じです。急所に効果抜群の技を打つんです。
そうすれば人は恋をするんですよ。好きな人がいた時でも、好きな人がいない時でも、誰かに惚れてしまうものは仕方の無いことなんです。
普通だったものがいきなり特別になるものなんです。だから恋って難しいんです。
こんな事を考えて執筆したところでこれは1個人の意見なんですよ。人によって捉え方も違うのが恋なんです。
恋ってなんだろう。
[完]
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