国際的ということ
仕事で京都へ。
以前来たのはいつのことだか忘れてしまったけれど、新幹線のから降り立って感じたのは、さすが世界有数の観光地。
まあスーツケースをガラガラ引いて歩く外国人が多いこと。昨今の円安の影響もあるのだろうけれど。
平日でこれなのだから土日は国内の観光客も加わってえらいことになるのだろうな。
ところで、今回は仕事で来ているのだが、何はともあれ出張のひとつの楽しみは、その土地の美味しいものを食べること。
今回も例に漏れず事前にお店を下調べし、アポイントの時間よりわざわざ少し早めに到着してランチを食べることにした。
「食べログ」であれこれ調べると京都駅の近所に評価の高いお店が。写真で店構えを見ると「町のうどん屋さん」という感じですが、名物の「たぬきうどん」が美味そうだ。。
私は関東人なのだが関西のうどん、好きなんです。コシのある讃岐うどんも美味しいが、関西のゆるい感じの麺とお出汁は特別。
更には大阪のうどんは食べたことがあるが京都では初めてなのでウキウキと訪店。
到着したのは11時過ぎ。割と昼メシには早い時刻であったがまあまあお客さんが入っている。
お店は昔ながらのお店のようで
「Theにっぽんのおばちゃん」
が接客していたのだが、ふと周りを見るとここにもかなりの数の外国人のお客さん。
前述の通りこのお店は「普通のうどん屋さん」なのだがこんなところにも「外国人」の「観光客」がたくさん来ているのだな、と軽い驚きを感じた。
しかしむしろそれは時代遅れの感覚なのであろう。
逆に店側は、京都という土地が観光地ならではなのかもしれないけれど、準備万端。
メニューにはきっちり英語が併記してあった。
となると
「Theにっぽんのおばちゃん」
は実は英語が流暢なのか?と思ったがそうではなかった。
このお店はうどんの他、丼物も扱っており、またサイドメニューに巻き寿司やお稲荷さんがあるらしい。
サイドメニューについてはお店の片隅に置いてあり、セルフサービスで取るような仕組みのようだなのだが、外国人にはそこまでの勝手がわからない。まごまごとボディーランゲージを交えておばちゃんに英語で質問しているのだが。
「そこに置いてあるから、勝手にとりー」
と気持ちのいいくらい日本語のまんまで接客していてある意味清々しい。
さらにはうどんにかける、七味唐辛子や丼物にかけるサンショウについては
「これは、うどんに、こっちはこれにかけるんよ」
なんて言いながら、七味をぱらり、なんならサンショウは少し自分の手にぱらりと落としてそれをパラパラと勝手にお客さんのお皿にふりかける。
外国人のお客さん、Wow なんて喜んでいたけれど、訴訟社会のアメリカでこれをやったらやばいのではないか?なんて思ったりもする。。
けれど、大事なことは「コミュニケーション」ができていることなのだから、これで良いのかもしれない。
どうしても外国人への対応となると、構えてしまったりするけれど。
英語力など恐るるに足らず。
日本語一辺倒の接客でも別に構わないのである。
にっぽんのおばちゃん、恐るべし。
ひょんなところで真の国際人に出会ったような気がした。
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