ニクの魅力
大豆ミートを筆頭として「代替肉」の市場が活況らしい。
これらの商品が求められる背景には、環境の問題や宗教の問題、はたまた利権も含めてさまざまな要因が絡んでいると思うのだが。
それはさておき面白いなあと思うのは、代替肉の良し悪しの評価が「どれだけ本物の肉っぽいか」ということ。
「代替」なのだから当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが「代替」すること自体がそもそも変だと思う。
要は本来ものすごくシンプルに考えたら「肉の代わりに大豆を食べよう!」ということで良いと思うのである。
ところが実際はわざわざ異なる食材を肉に寄せるように作り、その「肉度」の良し悪しが競争要因となっている。
その証拠にテレビでこのようなニュースを取り上げられて、試食したレポーターが放つ言葉は
「全然違いがわかりません」
だったり
「ホンモノみたい」だったりする。
また、代替肉から飛躍して所謂「肉」についてふと考えてみると。
焼肉屋さんはたくさんあるけれど、焼き魚屋さんはそれほど聞いたことはないし。野菜専門店も同様。
たとえば仕事で何かを達成した際に上司から
「よし、今日は「焼き魚」ご馳走するぞ!」
とか
「ご褒美に「野菜食い放題」のお店に行こう!」と
誘われてもなんだか鳩が豆鉄砲を食らったような顔になる気がするし。
「よっしゃー、今日は秋刀魚食べちゃいますよー」ってテンション上がる部下は少ないような気がする。
更に肉について思いを巡らせてみると江戸時代以前の日本では、仏教の影響もあり基本的には四つ足の動物をあまり食べていなかったようだ。
しかしちょいちょいルール破りをしていたらしく、うさぎの数え方は「一羽、二羽」と数えるがこれは耳を羽に見立てて「ウサギという動物じゃなくて鳥だもんな、羽あるし」というナゾのルールを設けて食べていたとのこと。
言い訳がましい中学生のようだ。。
そんなことを考えると、基本的にそもそも人間ってのは「ニク」が大好きでその魅力に抗えない生き物なのではないかと思う。
あぁ誰か焼肉奢ってくれないかな。。
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