「二章」第1話 彼の名は 修正版


 辺りはもう真っ暗だ。

澄んだ空気に星々が輝く夜の空。


 そんな中、一人の少女が草原を走っていた。


「急がなきゃ」


 何かから逃げるように走る少女の体力はすでに限界が来ていた。

足は悲鳴を上げ、息を切らしながらも止まらず走り続ける。


「速く、ビギンに行かないと」


 少女の向かう先にあるのは、真っ暗な夜の闇を照らす大きな街、ビギン。


 賑やかな光と共に、楽しそうな笑い声が聞こえる。


 街につくと少女は真っ先に酒場へと向かった。

 

夜の酒場にはたくさんの冒険者が訪れる。


「だ、誰か、助けて。ま、魔物が……」

酒場に入るとすぐに少女は大きな声でそう叫ぶ。


 一瞬、静まり返った酒場だったが、何もなかったかのようにまた話し始める冒険者。

少女は困った様子で涙を流しながらもう一度言う。


「ま、街が、街が危ない……」


 全員が少女を無視する中、一人の青年が返答した。


「よかったらその話、詳しく聞かせてくれない?」


 背が高い青年はそういうと、少女の前にそっと手を出し言う。

「僕の名前はルビー。よろしく」

                                   つづく


~あらすじ~

今回のポイントはルビー君が少年から青年に成長したところですかね。

きっとこの先のルビー君の言葉の使い方などが変わるんでしょうね。

面白かったら応援よろしくお願いします。


アドバイス等ありました教えてくれると今後につながります。

PV300越え。ありがとうございます。

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