第9話 さらなる絶望


 草原にはたくさんのゴブリンが僕を待っていた。


 僕は長剣で片っ端からゴブリンを倒していく。


 もう絆は結べない。

なのに妖精はいつまでも肩でじっと僕を見つめている。

不思議に思いながらも僕はゴブリンを切り倒す。



 数分が経過した。


すでになん十体とゴブリンを倒しただろう。


 だが、倒しても、倒してもゴブリンの数は減らない。


 剣を振る手にはどんどんと疲れがたまっていく。


「何のために今戦っているんだろう」

 考えてはいけないのに、思ってしまってはダメなのに……


 剣を振る手が止まる。


「動けよ!」

そう思っても、手は動かない。


 その隙をついてゴブリンは僕を攻撃する。

全身に広がる、爪による切り傷、殴りによるあざの痛み。


 見れば村は崩壊寸前。

ゴブリンの数は減らない。


「戦う意味が、ないや……」


 全身が強く、痛む。


次第に僕の意識は朦朧としてくる。

「い、いやだ。僕、は、まだ、生き、た、い」


 もう死んでしまう。

でも、まだ生きたい。


 そう思ったその時、僕の体は突然光始める。


どんどんと傷は癒えていき、周りのゴブリンは消えていく。


「何が、起こっているんだ?」

 僕の驚きの声に返答したのは妖精だった。

「君は今、生きたいといったね? 力を貸すよ。だから、絶対に勝つんだ。東の国に住む勇者よ」


 そういい手を出す妖精。

「絆を、結ぼう」

 たった一つの希望。

僕は妖精と手を合わせる。

                                   つづく


~あとがき~

急いで見直したので、うまく修正できてるかわかりません。

なので、アドバイスを頂けると嬉しいです。


たくさんの皆様が見てくださったおかげで、ここまで書くことができました!

本当にありがとうございます。


面白かったら応援よろしくお願いします!


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