第6話 戦い
ギリギリのところで男の攻撃を避けると、僕は男から距離を取る。
しかし、気づくと男は僕が動いた隙に大剣を取り戻していた。
「惜しいな少年。今は動くべきではなかった」
次の瞬間、男は僕の目の前から消えた。
いや、正確に言うと、見えなかった。
あまりの速さに僕はその場から動けなくなる。
動いたときにはもう、目の前で男が剣を振り上げている状態だった。
「ああ、終わるんだ」
もう無理だ。
そう思った。
その時、男の攻撃を何者かが大剣で防ぐ。
「あきらめるな、ルビー!」
その一言と共に、僕の目の前には父が現われた。
互角の力に、一度父たちは後ろへと下がる。
「久しぶりだな、グレイド……」
グレイド、そう呼ばれたのは父だった。
久しぶりというその言葉が、妙に引っかかる。
「ルビー、下がってなさい。後は、父さんに任せて逃げるんだ……」
父さんはそういうと、男に剣を向ける。
「で、でも……」
そう言いかけたが、真剣な顔の父を見て僕は妖精を連れもと来た道を急いで戻る。
………………
「チッ、逃げられたか……まあいい、グレイド、お前を殺す……」
つづく
~あとがき~
全然かけなくてやっとかけたものです。
多分変えたほうがいいところがたくさんあると思います。
なので、よろしければコメントで教えていただけると嬉しいです。
今回は特にうまくできた気がしないので、教えてほしいです。
それでは。
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