第12話 3階層
俺ことダークラムは、ゴブリンどもを倒した。
一応カードが出てくるか確認したのだが、カードは出てこなかった。
ゴブリンのカードはベルトの近くにあるカードケースに入れてある。
その後、モッツァレンドが俺の所に駆け寄って褒めてきたのである。
「流石はダークラム様。ゴブリンどもなど敵ではありませんな!!」
褒められた俺は少し照れくさそうに後頭部を撫でていた。
「ゴブリンどもを倒したことですし、先に進みますかな!!」
「そうだな。ゴブリンどもからは何もとるものもないし、先に進むとしよう!」
こうして、俺はゴブリンどものいたところから進んでいった。
といっても突き当りのため、少し歩くと、階段が見えた。
恐らく、3階層に向かうための階段と思われる。
俺達は顔を見合わ、うなづくと、階段を降りていった。
階段は2階層に向かっていた時と同じく急な段差のある階段であった。
俺達は気を付けながら降りていく。
そして、全ての段差を降り切り3階層に着いた。
3階層も2階層と同じ景色が広がっていた。
俺達は、その3階層を進んでいく。
すると、少し歩くとスライムが現れたのである。
今回も軽く討伐してやると思ったら、モッツァレンドが「今回は私めにやらせてください」と言ってきた。
俺は「ならお前に任す」と言った。
そしてモッツァレンドはスライムに向かっていく。
スライムは威嚇の行動のために、体を大きく見せようとしてきた。
モッツァレンドはひるむことなく向かい、手のひらをスライムの方に向けた。
すると、手のひらから蟲のようなものが出てきたのである。
その蟲はうようよとスライムの方に向かっていく。スライムは、向かってくる敵を向かえうとうとした。
蟲はスライムの攻撃を受け入れるかの如く飲み込まれていく。
蟲はやられてしまったのかと思ったが、スライムの中をぐねぐねと気味が悪いほど動き回っている。やがて核に到達すると、核を破壊した。
破壊されたスライムはその場で崩れ去ったのである。
俺はその光景を見て感想をモッツァレンドにぶつけた。
「見事だ、モッツァレンド。しかし、お前の攻撃はいささか‥‥‥気味が悪くないか‥‥‥!!」
「よくそのようなことを組織の者からは言われます。されど、この蟲の攻撃は体内に侵食して相手を破壊できるという相手になすすべが少ない攻撃なので気に入っておりまする」
「そ‥‥‥そうか‥‥‥それはいい攻撃方法を身につけているな」
「おほめに預かり光栄です」
モッツァレンドは誉め言葉として受け取ったようである。
ともかく、スライムは倒した。
その後、俺達は3階層を進んでいく。
3階層は2階層と違いスライムがわんさか出てきた。そのたびに俺とモッツァレンドは戦い倒していった。
何体倒しただろうかゆうに20匹ほど倒していたと思う。
そのおかげもあってか、俺達は3階層の突き当りまで来たのである。
突き当りにくれば4階層につながる階段があるはずである。はたして4階層にはどんな魔物がいるのだろうか‥‥‥。
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