第11話 2階層のつきあたり
スライムを倒した俺ことダークラムは、モッツァレンドと共に2階層を進んでいく。
2階層をだいぶ歩いてゆきだいぶ洞窟内を進んできたが、その後魔物は一切現れずにいた。
「まだあのスライムとしか戦っていないぞ。なぜこうも魔物がいないんだ」
俺は魔物が全く現れないため不満を漏らしていた。
「ダンジョンですのに、魔物が全く現れないのは信じられないことですな。もしかしたら‥‥‥ダークラム様が放つオーラによって魔物は姿を現さないのかもしれませんぞ」
「俺にそんなオーラがあるものか! もしかしたらこの洞窟はダンジョンではないのでは‥‥‥!?」
「それはあり得ません。村人が言った通りの場所に訪れたのです。あの村人が嘘をついているとも思えません。ダンジョンではないとは思えないです」
「う~む!!」
俺はモッツァレンドにさとされたため、疑いを持ちながらもダンジョン内を進んでいった。
進んでいくと奥に壁のようなものが見えた。
どうやら2階層の突き当りまで進んできたようである。
だが、突き当りには、1階層にはなかったものが見えていた。
なにやらうごめくものが見えていたのである。
俺はじっとそちらの方を見た。
すると、そこには鋭利な牙を持ち鋭い眼光を放っているゴブリンがいたのである。
「おお~あれはゴブリンではないか! ようやく魔物が現れたな!」
俺はようやく魔物が現れて嬉しくなっていた。
「しかし、ゴブリンなら先ほどたくさん倒しましたぞ! それでも相手にされますか」
「うむ。2階層ではスライムとしか戦ってはいない。ちょうど飽きてきたところだったから、戦いとうて仕方ない」
「さようですか。なら引き止めません。存分に戦ってください!!」
「うむ」
俺は、ようやく魔物と戦えると思いウキウキした気分で、ゴブリンどもに向かっていく。
ゴブリンどもは俺が放つ光によって俺の存在に気づいたのか臨戦態勢に入っていた。
しかし、俺は相手がどうしようがお構いなしに突き進んでいく。
そして、ゴブリンどもの射程範囲内に到達した。
ゴブリンどもは持っている剣を振り被り俺を狙う。
だが、俺の到達する速度はゴブリンどもが剣を振り下ろす速度よりも早く、すぐさまゴブリン一匹を斬りつける。
斬られたゴブリンはその場で倒れた。残りのゴブリンは3匹である。
もちろん、ゴブリンも黙ってはおらず、三匹が同時に俺に攻撃した。
しかし、俺は防御態勢をとることなく、相手の攻撃を受けた。
俺はゴブリン三匹の攻撃をもろに食らったのである。
しかし、俺には傷一つついていなかった。
そんな俺をみてゴブリンどもは驚愕しているのか攻撃をしてこない。
そんな状況を愉快と思った俺は高笑いした。
「ふはははははは、やはり俺の身体の装甲は頑丈なようだ。ゴブリンどもの攻撃などでは傷一つつかぬわ! ふはははははは!!」
高笑いしている俺に恐怖でもしたのかゴブリンどもは一歩後退していた。
俺はそんなゴブリンどもを見て一息つくと、すぐさま攻撃を行った。
身につけているベルトを剣に変えて、ゴブリン2匹を連続で叩き斬った。
「ふははははは、この剣があればゴブリンどもなど簡単に切り裂けるわ!!」
こうして、ゴブリン2匹を斬り殺したのである。
さらにすぐさま残りのゴブリン1匹に向かっていき、斬りつけた。
斬られたゴブリンはその場に倒れたのである。
こうして、俺はゴブリンどもを全員倒したのであった。
洞窟内でずっと何もないまま歩いていた俺にとってはちょうどよいときに現れた敵であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます