第9話 ダンジョン挑戦開始
俺ことダークラムとモッツァレンドは、ダンジョンに挑戦するため、山を登っていた。
「この山を一つ越えればダンジョンのある洞穴があるそうだな」
「ええ、村人がそのようなことをいっていましたな」
「ならば急いでこの山を登りきるぞ」
俺は早くダンジョンに挑戦したいという思いが強く、駆け足で山を登っている。
山は草木が生い茂りうっそうとしていた。また蟲などがたかっていたため、暑苦しくもあった。
まあ‥‥‥後ろに蟲の様に線がいくつも出ている男はいるから蟲の見た目には慣れてはいるがな‥‥‥。
ともかく俺はそんな山道を駆け足で進んでいくと頂上に着いた。頂上は草木が生えまくっていたため、見晴らしはそこまでよくはない。
だが、ふもとの村など見れるたので、登った達成感はあった。
その後、山を駆け下りていく。
モッツァレンドは「早いです。もう少しゆっくり歩きませんか」というので少し歩くスピードを緩めた。
「このくらいの速度であれば歩きやすいですな」
この速度ならモッツァレンドも歩けるようである。どうやら、モッツァレンドは接近戦などが得意なタイプではないようだ。
その後、少し緩めのスピードで山を下りて行き、しばらくして山を下り切ったのである。
山を下り切った後は少しだけ平坦な道が続いていた。恐らく山と山の谷間であるため平坦な道になっているのであろう。
俺の予測は正しく、少し歩いていると斜面が出てきたのだ。
その斜面の上を見てみると、少し上に洞窟のようなものが見えた。恐らくあれがジレント共和国の村人が言っていたダンジョンの祠だろう。
俺とモッツァレンドは顔を見合わせた後、斜面を登りきり、ダンジョンの祠の前に立った。
「ようやくダンジョンの入り口についたな」
「ええ。ここまで来るのは長かったですな」
「確かにな。だがこれでダンジョンに挑戦できるぞ!! それじゃあダンジョンの中に入るか!!」
「お待ちください!! 中には強い魔物や罠などが仕掛けられているかもしれません。それでも中に入りますか!!」
「もちろん中に入るぞ!! 手ごわい敵をなぎ倒しながら進んでいくのが楽しみだ!!」
「分かりました。では、中に入っていきましょう!!」
こうして、俺達はダンジョンの中に入っていったのである。
ダンジョンの中はとても薄暗く、見えにくかった。そのため、俺はおでこについているライトで辺りを照らした。
「ダークラム様、そのような機能をお持ちだったのですね。とても興味深いですな」
「ウム。俺もゴブリンどもの穴に入った際にはこのような機能があるのかと驚いたものだ。では、この明かりをもとに中を進んでいくぞ!!」
こうして、俺達は明かりをもとにダンジョン内を進んでいった。
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