第6話 ゴブリンどもを駆除する

 俺ことダークラムはAIに教わりベルトを武器に変え、明かりをつけながらゴブリンの巣の中を進んでいった。


 「おでこから出ている明かりのおかげで薄暗い巣穴の中が見えやすくなったぞ。このまま巣穴の奥まで突き進むぜ!!」


 巣穴の道は細長かったため奥行きはあるが横幅はそんなに広くなかったため、すれ違いで通れるぐらいだった。


 俺はそんな道を、一歩一歩慎重に進んでいった。



 ある程度進んだ。すると、岩陰に人影が見えたのである。恐らくゴブリンの影が明かりによって映し出されたのだろう。


 しかし、ゴブリンどもは巣穴が薄暗かったため、影によって自分たちが岩陰に隠れていることが気づかれていることを理解していない。


 俺は好機と思い、慎重に進んでいった。


 気づかれないと思っていたゴブリンどもはまだ隠れている。


 俺は射程圏内に入った後、すぐさまダッシュで岩陰に向かった。


 そこには、鋭利な牙を持ち、鋭い目つき、とがった耳をした全身緑色の小柄な醜い小鬼ことゴブリンがいたのである。


 俺はすぐさま持っている剣と化したベルトで次々切りかかった。


 ゴブリンはとっさのことで対応できず驚いた表情で大きい悲鳴を上げながら斬られていった。


 一匹、また一匹と切り裂いていった。しかし、ある程度斬ると、時間ができたため、臨戦態勢に入っていたのである。


 その場にいたゴブリンの数は残り2匹だ。


 俺とゴブリンはにらみ合った。


 にらみ合いが続き俺とゴブリンの間には緊張感が漂っていた。しかし、それをゴブリンが打ち壊そうと2匹同時に持っているこん棒を叩きつけようとしてきたのだ。


 俺は持っている剣で振り下ろしてきたこん棒を防いだ。次に、剣を横に振ってこん棒を払いのけた。


 払いのけられたゴブリンどもは防ぐものがなくがら空きとなっていたのである。


 俺はそのがら空きとなったゴブリン2匹を連続で切りつけた


 斬りつけられたゴブリンどもはその場に倒れた。


 「ふう、まずは隠れていたゴブリンの集団を蹴散らしたぞ。それじゃあ次に進むか!!」


 俺は先に進んでいった。


 ある程度進んだ。すると、大きな広間がみえたのである。恐らくあそこの広間にゴブリンどもがたくさんいると思われる。


 それを裏付けるように、広間の前には門番らしきゴブリンが数匹いた。


 あちらも俺の明かりで気づいたのか門番と思われるゴブリンがこっちに向かってきたのだ。


 俺は緊張しながら臨戦態勢に入りながら敵がこちらまで近づいてくるのを待っていた。


 そして、ゴブリンどもが自分の射程圏内に入ったので、俺は地面を命一杯にけっり加速をつけて、ゴブリンどもに向かっていった。


 ゴブリンどもは俺が向かってくるとしり、こん棒を振り上げたのである。


 俺は、ゴブリンどもがこん棒を振り下ろす前に、敵を斬りつけていった。


 「ふははははっ。こん棒を振る速度が遅いわ―――!! ははははは」


 俺は高笑いしながら次々に、ゴブリンどもを斬っていった。


 ゴブリンどもはこん棒を振り下ろす速度が遅いため、なすすべなく斬られていった。


 「はははははっ。お前達のような村の邪魔ばかりするゴブリンどもは斬って斬りまくってやる!! はははははは」

 

 俺は次々と斬りやがて数匹いたゴブリンを全員斬り殺したのである。


 「ははははは!! これで門番を務めていたゴブリンどもは全員倒したぞ。残るは広場にいるゴブリンだけよ」


 俺は門番のゴブリン数匹を駆除したので高笑いをしていた。



 そして、少しして、広場の方へと向かった。どうやら、ゴブリンどもの悲鳴を聞いた広場にいるゴブリンどもは怖気づいて外には出てこなかった。


 しかし、門に関しては少し隙間があり、その隙間をつかめば簡単に開くことはできる。


 だが、広場の中にはどれほどのゴブリンがいるのかわからず、広場の地形もわからないのでうかつに広場の中には入れない。


 そこで、俺は、モッツァレンドからもらった毒ガスを出す道具を使うことにした。


 この道具を使えばこの狭い洞窟内なら一瞬で毒ガスが蔓延するはずだ。


 

 俺は決断するとすぐに道具のスイッチを入れた。


 道具からは毒ガスが出ていた。俺は改造人間なのでこれくらいの毒ガスなら平気だ。


 そして、俺は毒ガスが出ているこの道具を、広場の門の隙間に無理やりねじ込み入れたのである。


 その後、隙間が出ないように門を固く閉じた。


 

 すると、少しして、ゴブリン達の悲鳴が聞こえてきた。大声でいくつもの悲鳴が聞こえてきたので、広場には大勢ゴブリンがいたことがうかがえる。


 そして、ある程度時間が経った。


 広場の方からゴブリンどもの悲鳴が聞こえなくなったな。恐らく毒ガスにやられて全員死んだのであろう。


 そう思い俺は門を開け中に入った。おでこから明かりを出して照らした。


 明かりのおかげで広場全体が見えた。


 とても広い広場でゴブリンどもがここで村から奪った食品で騒いでいたのが容易に想像できる。


 さて、そのゴブリンどもを確認したが、広場にいたゴブリンどもは全員毒ガスにやられて死んでいたのだ。


 作戦通りことが進み、ゴブリンどもを全員駆除することができた。


 「村に迷惑ばかりかけていたゴブリンどもは全員駆除したてやったぞ!!」


 俺は眼前に見える倒れているゴブリンどもを見て、自分の強さに自信を持ったのである。

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