【BOOK of LIFE 終】

【BOOK of LIFE 終】


ゼウス(天界の神 ???)


サタン(魔界の神 ???)


エルフ(妖精界の長 ???)


謎の人(???)


N(ナレーション)


性別不問、アドリブ可

______________________


N「最近の死亡者数により天界、魔界、妖精界の3者で話し合いが行われている。人間界では人口が減りそして天界、魔界では魂で溢れかえっている。」



ゼウス「最近人間界ではたくさんの者が亡くなっていると聞いてるが、どうなんだ?亡くなったものばかりで天界が溢れかえっている。」


サタン「こっちもそうだ。人間界からの魂で捌き切れないんだ。どうなってやがる。」


エルフ「そうですね、まずはこちらを覗き込んで見てください。」


N「エルフは水晶玉を机に出し念を込める。そこに映し出されたのは一冊の本。と、それを狙う不届きな謎の人物。」


ゼウス「なんと!あの本が人間界にあると言うのか!何ゆえ、封印が解かれ持ち出されたのか。」


サタン「ふぅむ、あの封印はこの3者で作ったものだが、年月が経つにつれ弱まって行ったのかもしれぬな。」


エルフ「再封印するという事でよろしいでしょうか?」


ゼウス「それが1番なのだが、あやつは何者なのだ?封印が弱まっても簡単には解けない用幾重の封印をしているはず。」


サタン「…もしや!?」


エルフ「サタン様、何かお浮かびになられたのですか?」


ゼウス「早く申してみよ。事は一刻を争う。」


サタン「…あやつは、この3種族の血を引いているとしか言えない。」


エルフ「えっと、それは…前に白蛇が宿っている者の力で消し去りましたよね?」


ゼウス「ふむ、そんなこともあったな。」


サタン「その時に封印は解かれ、今の所有者は別の者にあると思われる。」


エルフ「なるほどですね…。では、その者も一緒に封印してしまうのが最善なのでしょうか?」


ゼウス「いや、それは危険であろう。万が一ということもある。」


サタン「そうだな、封印するなら本は天界、あやつは魔界が良かろう。妖精界は常に水晶玉で見張りをお願いしたい。」


エルフ「わかりました。」


ゼウス「さて、それではそろそろ退治に行かせてもらおうか。」


サタン「我らも共に行かなければ封印は出来ないしな。」


エルフ「そうですね、この水晶玉で探知します。」



N「天界、魔界、妖精界の3者で会議を進めていた頃、謎の人物は悪魔祓いの総本山にやって来ていた。」


謎「ふう、やっとここまでこれたよ^^」


謎「(一人称自由)から本を取り上げるなんて^^」


謎「本の精としての役目が果たせないじゃないか^^」


謎「まぁ、もうすぐ取り返せるし、いくら寿命もらおうかな^^」


ゼウス「そうはさせぬぞ!」


N「謎の人物の前にゼウスが立ちはだかった。逃げようとしたが、後ろにはサタンが、横にはエルフが居る。」


サタン「我々を無視して逃げる気かね?」


エルフ「そうですよ、逃がしませんからね!」


謎「ちっ、もう少しだったのに^^#」


謎「もっと寿命が欲しかったのに^^#」


謎「邪魔しやがって!^^#」


N「エルフは水晶玉を天にかざした。すると謎の人物はどんどん弱体化して行く。」


ゼウス「よし、今のうちにこやつを封印するか。」


サタン「こちらは準備整ってるぜ?」


エルフ「はい、大丈夫です。」


N「3者は、杖、剣、水晶玉をかかげ生涯解けぬ石化の術を使った。」


謎「なんで、こんな目にあうんだよ;;」


謎「寿命こそが力になるって聞いたから奪っていたのに;;」


謎「助けてくれよ…もう悪い事はしな…。」


N「完全な石化となった謎の人物は魔界の奥深くに転送された。次の目的は…。」


ゼウス「本はどう取りに行くか悩みどころだ。」


サタン「人間が我々の姿を見たら目が潰れると言うしな。」


エルフ「では、この粉を使いましょう。眠り粉です。無事に回収出来たら目覚めの粉を撒きます。」


ゼウス「よろしく頼む。」


サタン「エルフ族は何でも優秀な道具が揃ってる気がするぞ。」


エルフ「それはドワーフさんと仲が良いからですね。では撒きます。」


N「エルフは眠り粉を辺りに撒いた。そこにいる人間は皆眠りに落ちた。」


エルフ「さぁ、取りに行きましょう!こちらです。」


ゼウス「あの水晶玉羨ましいぞ。」


サタン「我もそう思う。」


エルフ「あっ、どうやらここのようです!」


ゼウス「よし開けるぞ。」


サタン「な、なんだこの異様な空気の渦は…。」


エルフ「多分今までに奪った生命エネルギーかと。」


ゼウス「邪悪なエネルギーに変わりつつあるな。すぐにでも封印を施そう。」


サタン「早くこんなところから出たいぜ。」


エルフ「そのための封印ですよ。」


N「3者は先程と同じく、杖、剣、水晶玉をかかげ念じた。しかし…。」


ゼウス「なんだと、封印が効かないだと?」


サタン「そんなわけがあるか、全員最大限の力で封印に挑め!」


エルフ「はいっ!」


N「先程までとは比べ物にならないくらいの力で本の力をねじ伏せた。何とか封印は成功したようだ。」


ゼウス「よし、これは天界で神聖なる場所での浄化をする事にしよう。」


サタン「邪悪な力に満ちてたしな。」


エルフ「サタン様でも恐るほどとは思ってもいませんでした。」


サタン「うっせー!」


ゼウス「それでは皆帰ろうか。」


エルフ「あっ目覚めの粉を撒いてから帰りますね!」





N「それっきりこの街では不審な死者が現れることが無くなった。その状態を3者は水晶玉を通して見ていた。」





謎「あーあ、退屈だなー一生ここで石化か^^」


謎「ま、腹減る訳でもないし良いか^^」


謎「あれ?指が動くぞ?^^」


謎「これは、お楽しみがまたくるのかな?^^」




#5人用声劇台本

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【BOOK of LIFE】 笛吹魔音 @mao_usui

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