【邪悪と戦う小さな光】3

【邪悪と戦う小さな光】3



作:笛吹魔音+(ぴこ)


レヴァン(18歳♂)特殊技能 破壊陣→範囲1kmまでの敵を粉砕する。癒しの陣・改→味方の体力を回復する。自分はダメージを受け無くなる。所持品:聖剣レーヴァテイン、ホーリー系一式


ミーティア(18歳♀)特殊技能 癒しの陣→味方の体力を回復するが代わりに自分がダメージを受ける。拘束の陣→敵の動きを封じる。復活の陣→自分の命と引き換えに全員を甦らせる。所持品:ユニコーンホーン(自身を回復する為)、ホーリークロース、リングシールド


セッティ(22歳♂)特殊技能 収束の呪術→全ての魔法を一纏めにして放つ(別々でも発動)。範囲の呪術→相手の攻撃術を打ち消す為に会得した。所持品:ブルークリスタルロッド、ドラゴンローブ、リングシールド、ウイングドブーツ


ヒース(25歳♀)特殊技能 攻守の祈り→仲間全員の攻撃と守備を倍にする。障壁の術→あらゆる術から身を守る。所持品:七星剣、スターローブ、リングシールド、魔力測定器


邪神リファード(♂)特殊技能 ???


N(ナレーション)


読みの難易度

レヴァン☆3

ミーティア☆3

セッティ☆3

ヒース☆3

邪神☆2

ナレーション☆危険

______________________


N「前回邪神が王国に訪れてから数週間が経った。ミーティアとはあれ以降誰とも連絡が取れないでいた。心配した三人は何度もインカムで連絡を取ろうとした。しかし応答がなかった…。」







ミーティア「………っ!これは!この陣が使えれば私は…。でも復活の陣とどちらを優先したらいいかわからないよ…。弱い私はどちらを選べばいい…誰か教えてよ…。」







ヒース「本当に出ないわね。何をしてるのかしら。」


セッティ「すまん、俺のせいだ…。追い詰めさせちまった。」


レヴァン「セッティ、自分を追い込みすぎないでよ。ちゃんと連絡取れるようになるよ!きっと次の戦いの為に新しい陣の用意してるんだよ。ミーティアはそういう子だろ?」


ヒース「確かにそういう子だけど、流石にここまで連絡が取れなかった事は無いわ。まさか…」


セッティ「(被せるように)お、おい…止めてくれよ。自害なんてされてたら責任の取りようがねぇぜ。」


レヴァン「そういえばギルド長、今日呼び出した理由、この件だけじゃないですよね?先にそちらを聞いてもいいですか?」


ヒース「…はぁ、本当は全員揃ってから話したかったけど仕方ないわ。こっちに来て。」


N「ヒースに連れてこられたのは書庫だった。こんな所に何があるのか二人には見当もつかなかった。困り果てていると…。」


ヒース「この文献を見て。何か疑問に気付くはずよ。」


セッティ「えー、俺難しい本嫌いなんすよー。」


レヴァン「いいから、考えてみよう。次戦う時の為のヒントがあるかも。」


セッティ「そういうのは二人に任せる。」


ヒース「全く、そういう所がダメなのよ…。」


N「諦めた様子で文献を読み漁る。その時ふと、レヴァンは違和感を感じた。この頁のこの名前見覚えあると。」


レヴァン「あれ…この名前、僕の親父とお袋?」


ヒース「そう、正解。アルド・ターティス、リリィ・ターティスはレヴァンの両親よね。」


レヴァン「でも何でこの文献に?」


セッティ「お、おい!ここに俺の両親の名もある!なんだよ、これ!」


ヒース「カイン・クラーネとセフィア・クラーネよね?そして、ミーティアの両親、サファル・エレネードとティア・エレネード。どう?これは偶然の一致とは考えられないわ。」


レヴァン「ギルド長の両親は!?」


ヒース「ここよ、ナキア・フューザーとマリア・フューザーよ。」


セッティ「この四人の両親に関係するものってなんなんすか!?」


ヒース「それは…ここに書いているわ。」


N「二人はヒースの指さした部分を読み出した。そこには、天界の住人が人間界へ降り立ちいつか人を救う為と…。」


ヒース「レヴァン、あなたのご両親は天界の王の側近でお父さんは剣術、お母さんは魔術に長けた方だったようよ。」


レヴァン「確かに親父とお袋は、王国でそう働いていた。でも天界とかおかしいよ!」


セッティ「……俺の両親は、天界で何をしてたんすか?」


ヒース「セッティのご両親は、二人共大魔導師だったと記されているわ。あなたの魔術の強さは親譲りね。」


レヴァン「ギルド長のご両親は?」


ヒース「私?それが、残念ながら何をしていたか掠れてしまって読めないわ。」


セッティ「ミーティアの両親は何となくわかるな。二人共偉大な大賢者とかそんな所だろ?」


ヒース「あら、よくわかったわね。大正解よ。…みんな、両親から本当の事聞きたいでしょうが全員家族を亡くしているから聞けないわけだけど。」


レヴァン「もしかして、今から天界に行くとか言わないですよね、流石に?」


セッティ「俺行ってみてぇなー。」


ヒース「本当はミーティアが来たら言おうと思ってたけど、バレたわね。行くつもりだったわ。」


レヴァン「えっ!?」


セッティ「マジかよ!」


ヒース「ミーティア、何してるのよ…。」







邪神「天界へ来てみたは良いが、弱くて食べ応えも無いし魔力も弱い。何のためにここまで魔力を使ってきたのかわからないではないか。せめて、使用した分は回収させてもらおう。」


N「レヴァン達より一足早く、邪神が天界に侵攻していた。男達は女子供、老人を守りつつ戦ってはいたが一人ひとりと倒れていき見るも無惨に喰らい尽くされた。」


邪神「ふむ、これだけ食べても魔力が満足しないとは、私の身体はどうなっているのであろうか。こうなったら、天界王も食させてもらおうか。」


邪神「きっと、魔力も豊富に持っているでしょう。さて、攻め込ませていただきますか。」







ミーティア「何とか、陣の構築が出来そうね。頭に叩き込んでおかないと、いざと言う時に使えなそう。」


N「その時、インカムからヒースの声が響いてきた。どうやらかなりの怒りようだ。」


ヒース『ミーティア、あなたいい加減にしなさい!何度も連絡入れてるのにどうして反応しないの!』


ミーティア「えっ!?そんなに連絡入ってました?」


ヒース『あなたねえ、前回の襲撃からもう結構時間経ってるのよ?何度連絡しても反応しないんだから。』


ミーティア「あ、すみません。新しい陣の練習で集中しすぎちゃってたみたいです…。」


ヒース『あなたらしいったら…。まぁ、とりあえず今すぐ書庫まで来て。話があるわ。』


ミーティア「わかりました、すぐ向かいます。」







セッティ「あの時はごめん、ミーティア。俺本当に反省した。怒りの感情ぶつけてすまなかった。もう二度としない。」


ミーティア「うん、いいよ。お陰で時間が出来て陣の練習が出来たから。」


セッティ「そっか、喜んでいいのか分からないけど、気を付けるよ。」


レヴァン「ギルド長、先程の事ミーティアに説明してあげてください。」


ヒース「わかったわ、それを知らない事には今から行動出来ないもの。」


N「ヒースはミーティアに先程二人に話した事を説明した。最初はあっけらかんと聞いていたミーティアはどこか納得する表情になった。」


ミーティア「私達の両親全員が天界人ってことなんですね。レヴァンが神でも魔王でもないと聞いた時に感じた違和感はそれが関わっていそうですね。」


セッティ「って事は俺達もLSランクになれる可能性あるって事じゃね?」


ヒース「そうね、そういう考えも出来るわ。でも、私達は今まで記憶を封印されていたようなものよ?もしかしたら力も封印されているかもしれない。」


レヴァン「これから天界に行くと言いましたよね?天界の王に封印を解いてもらてばいいのでは?」


ヒース「この封印は親から子への封印なの。小さい時にはこの力は大き過ぎて身体がもたないから、ある程度の歳まで封印する事になってる。しかし、全員両親が亡くなり封印を解ける人が居なくなった。なのに、レヴァンあなたは自力で封印を解いた。これは運命なのかもしれない。」


ミーティア「と、とりあえず天界へ行ってみませんか?相談だけでも…」


N「と、言いかけたところで書庫の奥にある移動ポータルが反応する。四人は後ずさるが、そこに現れたのは血に塗れた羽の生えた青年だった。崩れ落ちる姿を見たミーティアは彼の元へ走っていき陣を展開させる。数分後、血が止まったのを確認し救護室へ運び、そして国王へ報告に行った。」


ヒース「と、言うことなのです。国王陛下。どうか、あのポータルの使用を許可していただけませんか?」


N「人間界には手強い人が残っている為、先に天界から攻める事になった邪神。その人達を救いに行くべくポータルの使用を求めた。国王は自由に使う事に許可をくれた。急いで準備をしていると、明日でもいいのでは無いかと言ってくれたが多分もう一刻の余裕も無さそうなのですぐに向かうことにした。」







ヒース「じゃあ、行くわよ。みんなこのポータルに触れて大人しくしてて。変に動くと次元に飲み込まれるわ。」


レヴァン「わかりました。」


セッティ「よっしゃ!天界王を救うぜ!」


ミーティア「それまで無事だといいのですが…。」





ヒース「着いたわ。思っていた以上に激しい戦いがあったのね。」


レヴァン「そうですね、早く行って助けましょう!」


セッティ「俺は準備OKだぜ?」


ミーティア「私もです!」


ヒース「行きましょう。」





邪神「天界王、お前は魔力がたっぷりありそうだ。それを食せば私は満足するかもしれない。さぁ、私の生贄となれ!」



レヴァン「そうはさせるかあ!ライトニングブレード!」


邪神「貴様らよくここがわかったな。しかしもう遅い。天界王は生贄となるのd…」


セッティ「ファイアブラスト!」


邪神「なっ、しまった!」


N「セッティの術で邪神の体勢が崩れる!」


ミーティア「拘束の陣・改三!」


邪神「くっ、こ、これでは動けないっ!」


ヒース「念の為、攻守の陣・改三!障壁の術・改三!…私は天界王の所へ行ってくるわ。あなた達気を付けて。」


セッティ「わかってるって!」


レヴァン「そろそろ年貢の納め時だ、邪神!」


邪神「ふっ、そんなのまだわからないでしょう。これからどうなるか楽しみにしてるといい。」


ミーティア「まだこの辺りに何か居ます!」


邪神「ふふふ、それは私の分身ですよ。念の為に用意しておきました。まさか本当に役立つとは思いませんでしたよ。」


邪神「ちょうど三対三。いい具合でしょう。」








N「一方その頃、天界王のところへやって来たヒース。天界王は気を失っているようだが命に別状は無いようだ。」


ヒース「とりあえず一安心ね。これで何かあったら本当にこの世界が終焉を迎える所だったわ。」


N「そこで天界王は、小さくうめいた。何か唱えているように聞こえる。唱え終わった時、目も開けていられないほどの輝きで目を閉じる。しばらくすると光が消えた。」


ヒース「何だったのかしら?今の光…。邪神にかなりのダメージ与えそうな感じだったけど…って!あ、あれは…いやあのお方はもしかして!」


N「目の前に神々しい竜が一匹降り立った。ヒースは唖然と座り込んだまま。いや、恐れ多くて立ち上がれないのだ。はっ、と気付きヒースは平伏す。竜の大きな手がヒースの頭を撫でる。」


ヒース「天界…竜様…?」


N「天界竜は優しい目でこちらを見てくる。そして後ろを振り向くよう大きな手を向ける。」


ヒース「っ!?」


N「振り向いた先では三人が邪神三体を相手に戦っていた。」


ヒース「私も戦わないと!」


N「竜がよく見なさいと言っているように心に響いて来た。よく見ると三人の背後にはそれぞれの両親がいる。」


ヒース「もしかして守護霊なの?」


N「隣から早く行ってあげなさいと声が聞こえる。横を向くとヒースの両親が居た。」


ヒース「お父さん、お母さん、今は時間ないから後で話そう。私、みんなを助けてくるから!」








レヴァン「くそっ、倒しきれない…。」


セッティ「俺の魔力せっかく増えたのに枯渇しそうだぜ。」


ミーティア「みんな、大丈夫!?癒しの陣・改!回復だけは任せて!」


邪神「もうそれでお終いかね?では塵一つ残さないようフルパワーで屠ってあげましょう。喰らいなさい!ダークブレス!」


セッティ「レインボーストーム!」


N「今まで活躍してきた術も邪神のフルパワーの前ではかき消される。そしてとうとう魔力が枯渇してしまうセッティ。」


セッティ「みんな、ごめん、俺もう術無理だ。」


レヴァン「いい、少し休んでいてくれ。今度は僕が相手になる。休んで力も戻ってきたし。喰らえ!サウザントブリンガー!」


N「しかし攻撃も邪神の身体をすり抜けてしまう。分身相手に戦うには三人には何かが足りなかった。でも戦わないとこの世界が終わってしまう。三人は気力だけで立ち上がる。そんな時…」


ヒース「みんな、待たせたわね!」


レヴァン「ギルド長…!」


セッティ「遅いっすよ!」


ミーティア「もう持ちこたえられません!」


ヒース「大丈夫。みんな竜に乗って!」


N「全員が竜に乗り込むと、邪神に向けて飛んでいく!」


セッティ「ギルド長、せっかく逃げてきたのになんでそっちに行くんだよ!」


ヒース「大丈夫だから。相手はフルパワーで力を使い果たしてる。今決めるわよ!お願いします、天界竜様!」


N「天界竜は分身目掛けてセイントブレスを吐いた。分身が溶けるように消えていく。」


邪神「くっ、天界竜を甦らせるとは…。今の私には勝ち目は無い。だが、覚えておけ。私はもう最終段階の状態に入った。次…次こそは必ず負けはしない!」


セッティ「いっつもそうやって逃げていくよな。恥ってものは無いのか?」


邪神「煩い!つかの間の日々を過ごしておれ。次回は必ず生贄にする!この私が小僧どもに負けるはずがない!」


N「邪神は次元の狭間に逃げていった。」


セッティ「何回も負けといて偉そーに。」


レヴァン「次こそ最終決戦だね。」


ミーティア「そうですね、もう最後の時が近付いてますね。」


ヒース「良かった、あなた達本当に無事で。」


セッティ「いやいや、ほぼ棺桶に片足突っ込んでたぜ。」


レヴァン「でも、ギルド長、あの竜は一体…。」


N「ヒースは、あの竜は天界竜と呼ばれる者で、天界王又は天界竜を面倒見る立場にある者だけが召喚する事が出来ると言った。」


ヒース「あと、私後ろからあなた達の背後にご両親が居るの見ちゃったのよね。必死で力を送り続けていたわよ。」


ミーティア「それって守護霊って事ですか?」


ヒース「いや、天界王が言うにはまだ生きているらしい。この城の何処かに幽閉したとの事だ。」


セッティ「え?俺らの両親って死んだんじゃなかったのか?」


ミーティア「亡くなったと聞いてますが…。」


ヒース「あぁ、死んだと記憶を植え付けて天界に戻ったようだ。あの頃は天界も荒れてて少しでも戦力が欲しかったらしいぞ。」


レヴァン「なんだ…良かった。また親父やお袋に会えるんだな…。」


セッティ「俺も何だか嬉しいぜ!」


ミーティア「早く会いたいです!」


ヒース「まぁ、待ちな。とりあえず先に天界王様に挨拶でもしたら?それに幽閉している所は王様じゃないと開けれないみたいだから。」


N「みんなは一通り挨拶をした。天界王は邪神から助けてくれた感謝をしたが、何故両親達を幽閉したのかは教えてくれなかった。だが、その場所がわかった。城の地下の牢屋との事だった。」


ミーティア「まぁ、幽閉って言うくらいですから牢屋だとは思ってましたが…何でこんなに花が咲き乱れ小鳥が飛んでいるのでしょうか?」


レヴァン「確かに、疑問が多すぎて理解に苦しむよ。」


セッティ「ま、暗いジメッとした所じゃなくて良かったよな!」


ヒース「あそこに人が居るわね。少し話しかけてみましょうか。」


N「ヒース達が話しかけると、その人達はレヴァン達の両親であることが分かった。感動の再会をしている中、レヴァンの記憶の封印が解けたことを話すとまだ完璧には解けていないとの事だ。セッティ、ミーティア、ヒースも邪神と戦うために記憶の封印を完全にといて欲しいと言うと悲しそうな目で見つめながら首を縦に振った。そして呪文を唱えると幼少の頃からを全て思い出した。」


セッティ「すげぇ、全部思い出したぜ!俺って天界育ちだったんだな!」


ミーティア「私も思い出しました。幼少期に全ての回復系の陣を使いこなす神童として扱われてたようですね。」


ヒース「私は、天界竜のお世話係だったのね。両親が城外の警備隊で忙しいから、天界竜に預けられた。いや、お世話係じゃなくお世話になってたのね。だからお願いを聞いてくれた…。」


レヴァン「…………。」


セッティ「どうした?レヴァン?」


レヴァン「…うぅっ、あああああっ!?」


N「レヴァンが呻きだした。その傍で両親がみている。とても不安で心配そうに。」


ミーティア「ギルド長、レヴァンは大丈夫なのですか!?」


ヒース「わ、わからないわ。でもご両親が止めないということは大丈夫なのかも。」


セッティ「お、おい、大丈夫か!?」


レヴァン「うわああああああ!!」


N「その叫びが終わると同時に、レヴァンの背中に白い翼が生えた。両親も安心しているようだ。」


ミーティア「レヴァン、その翼は?」


レヴァン「うん、これが記憶を取り戻して、本来の力をも取り戻した状態だと思う。今までより遥かに強い力を感じるよ。」


セッティ「お、俺もあんな痛そうな目にあわなきゃならないのか?」


ミーティア「それがいつ来るかわからないのがなんとも言えませんね。」


ヒース「仕方ない。邪神を倒すためだ。みんな、心して気持ちに整理をつけよう。」


セッティ「そんなん無理だってー。」


N「そう言っている間に、三人の背から白い翼が生えてきた。相当痛いのだろう。みんなの目には大粒の涙か滲んでいる。生え終わった三人は肩で大きな息をしている。」


ヒース「こ、これはかなりキツかったわ…。」


ミーティア「本当ですー。もうこれ以上は無いんですよね?」


セッティ「いてぇ…いてぇよぉ…。」


ヒース「男がいつまでも泣いてるんじゃないよ!」


セッティ「いてっ!ギルド長殴ったなー!」


ヒース「痛いのはみんな一緒だ。お前だけいつまでも泣いているんじゃない!」


レヴァン「ミーティア、多分これで終わりだと思うよ。頭も身体もスッキリしたよね?」


ミーティア「はい、スッキリしています。これで邪神と互角に戦えるんですね!」


N「両親達はみんな微笑んでいる。久しぶりに子供たちに会えた事が嬉しいのだろう。だが、これから最終決戦が待っている。不安でいっぱいな四人に向けて天界竜は力になると自ら申し出てくれた。すると両親達、城に残ってる人、天界王が天界竜に向けて魔力を送り始めた。ただでさえ白かった竜が光を増し、純白の竜へと変化した。」


N「次現れる場所がわからなくなった四人は、一度人間界に帰る事にした。闇雲に探した所で見つかりはしない。何せ相手は次元を切り裂き現れるのだから…。」









邪神「まさか小僧どもが天界に現れるとは思いもしなかった。しかし、あの程度の力私の真の姿でのフルパワーには勝てないでしょう。天界竜の力も私の足元にも及びはしないでしょうし。今度こそ全てを食べ尽くしますよ。ふふふ。」


N「邪神は真の姿を解放した。背中から漆黒の羽が生え、額からは角が生えている。しかし…」


邪神「今回は大きく魔力を消費した。分身を作り出すのと次元を切り裂くのはかなりの労力だ。それと、小僧どもから受けた剣と魔法でのダメージもかなり蓄積されている。闇のカプセルだけでは治りそうもない。今回はこの秘薬を入れて眠りにつくとしよう。三週間ほどあれば完治するでしょう。それまで精々足掻きなさい。」





次回最後になるかなー?



#6人用声劇台本

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