第29話 (未定…)

金子「こんばんはーっ!為子さん、和ちゃん、いるーっ?!」

為子「あら嫌だ、ホントにゴジラが来たわ。(和子に)お前凄いねえ……(玄関に向かいながら)はーい。ただいま」

金子「為子さん、居る?お宅のハゲ……あ、いや、じゃなくってご亭主、良夫さん。さっき電話したのにさ、途中で切りやが……あ、いや、切っちゃってさ。まったく(云いながら勝手に上がり込んで台所へと向かう)」

為子「ちょ、ちょっと……あなたねえ、チャイムぐらい鳴らしてよ。勝手に上がり込んで……」

金子「いいから、いいから。和ちゃん、大変よ。お光様が、お米様が自宅で倒れられたのよ。あたしたち幹部への薫陶中にさ。突然泡を吹いて……うしろにひっくり返っちゃったのよ。もうあたしたちびっくりしてさ、急いで救急車呼んで矢切の渡し病院に担ぎ込んだの」

和子「えーっ?ホントですか?!」

金子「ええ、ホントもホント。お光様、あなたに目を掛けて可愛がっていらしたからねえ、あたし、取り敢えずあなただけには連絡して病院に来てもらおうと思って……」

為子「か、金子さん、ダメよ。急にそんなこと云われても。

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喜劇・魔切の渡し 多谷昇太 @miyabotaru77

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