第26話 臨 vs 陣

天使「勝手にするずら。んじゃ渡し場まで参ろうぜよ」

悪魔「まあだ四国弁を、夏目雅子をやってやがる。バカヤロ。おめえは渡し場でもどこへでも帰(けえ)ればいいじゃねえか。俺は変幻自在のすっ飛び悪魔だ。瞬間移動で病院でもどこへでも行ってみせらあ。じゃあな」

天使「ま、待てえ、悪魔。おめえまだ何か考えてっぺ?(心中を読むように頭を悪魔に傾けて)あ、わかった。野郎、また誰かにとっ憑いて飲み食いする気だなや。何を喰らうだ?……(上同様の仕草をして)むむ、焼き肉とビールだなや。へば(東北弁・それなら)オラもまだ付き合うでよ。な?さ、行こ、行こ」

悪魔「バカ云ってんじゃねえ。これ以上付き纏われてたまるかよ。アバよ」


悪魔、通りに出てそのまま舞台奥に行こうとする。天使がその袖を引く。


天使「ちょ、ちょと待て……」

悪魔「るせえ。野郎、こうなったらもう魔力だ。魔力、消えやがれ!陣!(手印を結ぶ)」

天使「(念力に押されよろめく)むむ……負けてたまっか。こっちゃも天力(てんりき)だ。天力、ご相伴(しょうばん)!臨!(手印を結ぶ)」

悪魔「(引きつけられるようによろめく)苦っ……ちきしょう、陣!陣!」

天使「くわっ……臨!臨!臨!」

悪魔「陣!陣!陣!陣!」

天使「臨!臨!臨!臨!臨!臨!」


天使と悪魔、互いに手印を切りながら舞台奥へと消えて行く。黒子が出て来て引割幕を袖までいっぱいに引く。ここで15分ほどの幕間(まくあい・休憩)となる。その旨場内アナウンスされる。直後に間奏曲ならぬ間奏ダンスのご披露などがあってもイイ。その旨またアナウンスされる。演目は例えば次のような…? ↓


※ユーチューブから【和soul★懐メロダンスダイエット】JPOP80・街角トワイライト(シャネルズ)by RISABONさんのものを紹介がてらに拝借しました。超グーですよ!↓

https://youtu.be/gbE8gQjDUiI?si=DAoQ49cnHBAMq9Hi

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る