第22話 そろそろお暇するか
和子「お母さん。悪魔さんも天使さんも、あの2人の声は聞こえないことになってんのよ?歌声だけは聞こえても……」
為子「だあって、耳寄りな話だからさ。つい……それにお前だっていま、悪魔だとか天使だとか云ったじゃないのよ」
和子「だから。もう……(観客に向かって両腕をクロスして)ここの部分、カット。カットです。ね?はい、じゃ天使さんと悪魔さん、続きをどうぞ」
天使「(和子に)引き受けましただ。ほいでまあ、悪魔よ。まんず、好きなことこいとけや。それよっかハア、おらたちゃもうそろそろお暇するだよ。良夫さん、のぼせちゃいけねえし、まんず、ビールさ飲みたかろ?なあ、良夫さん?」
良夫「うっ、ビ、ビールう~っ……!」
悪魔「おう、そうだ。そう云やあ俺も長居はできねえんだ。もうそろそろお米婆の魂の緒を切りに行かなきゃならねえ。ここらでお暇するか」
良夫「た、助かります」
天使「へば(東北弁:それじゃあ)悪魔、良夫さんにかけた五官コントロールの解除も忘れるでねえぞ。こったらば話、良夫さんの頭ん中に残ってたらハア、ど偉いことになるけん」
良夫「なんばですか?天使さん。その、ご、五官コントロール解除というのは」
悪魔「ガハハハ。ばかやろ、おめえの博多弁だか何だか、良夫に移っちまったじゃねえか。まあ、いいや。とにかくよ、それは心得た。それじゃ行くか。魔力、五官コントロール解除。そして戸閉め。陣!……チン列罪でお巡りさんに捕まっちゃあ叶わねえからな。わははは」
良夫、キョトンとなる。上手より黒子が現れて風呂の戸を閉める。
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