第5話 圧倒的

 俺は左手に刀を持ち、構えた。


 「人間、私と戦うというのですか?」


 「いや、今から始まるのは戦いじゃない、一方的な蹂躙だ」


 「どうやら自分の立場がわかってないようですね」


 そういうと、人型の魔物は殺気を放ってきた。普通の人間なら、これで気絶してしまうかもしれないが俺には効かない。だから俺も殺気を放った。


 「普通の人間では、ないようですね。少しは楽しめそうです」


 そう言った瞬間、人型の魔物が手を突き出して黒色の炎を飛ばしてきた。俺はドラゴンにやった様に口に魔力を含み息を吐いた。ドラゴンのブレスと同じで黒色の炎消えた。


 「なっ、人間何をした!!」


 「な〜に、簡単な事だ。少し、息を吐いただけだ」


 「そんな事、出来るわけないだろ!!」


 「うるせぇ、今度はこっちの番だ」


 俺は刀に純白の光を纏わせた。そして刀を振った。その一切無駄のない動きと純白の光は神々しかった。


 「綺麗…」


 葵の一言と同時に人型の魔物が純白の光に飲み込まれた。


:え?

:なにこれ、魔法?

:美しいすぎるだろ

:天使様かな?


 「に、人間まだ、まだだぁぁあ!!」


 「いいや、もう終わりだ」


 人型の魔物はその言葉を最後に消えていった。もう少し楽しめるかと思ったが、あんまりだったな。3割ぐらいの力で死んじゃったし。


 「葵、戻るぞつかまれ」


 「は、はい。それではこれで配信を終わります」


:夜様かっこよかった

:いや、強すぎだろ

:惚れた

:日本を救ってくれてありがとう

:ありがとう


 俺達は転移魔法を使い地上に戻った。するとそこには、大量の人間がいた。


 「なんだこれ、なんでこんなにいるの?」


 「SS級ダンジョンを攻略した夜様を、一目拝もうとしたのでしょう」


 「ふ〜ん、まぁ、帰るか」


 そして俺達は葵が住んでいる家に飛んで帰った。





 葵は、タワマンと呼ばれている所に住んでいるらしい。そして、家に帰って少し疲れたので葵の血を飲もうとしたとき、葵のスマホと呼ばれる物が音を鳴らしながら震えだした。


 「もしもし、協会が私になんのようですか?」


 『夜という探索者に会わせていただけないでしょうか?』


 「夜です。夜様に失礼ですよ」


 『す、すいません。それで、夜様にお会いすることは可能でしょうか?』


 「夜様に、確認してみます。」


 そういうと葵は俺に、協会の人間と会うか、会わないか聞かれたので特に予定もないし会うと答えておいた。


 そして、次の日家に協会の会長さんがきた。なぜ?いきなり、トップの人が来て何事かと思った。話を聞くと、SS級と呼ばれるダンジョンのソロ攻略はそれだけ偉業だと言っていた。


 「それで会長さん、俺になんのよう?」


 「単刀直入に、言います。SS級探索者になりませんか?」


 「等級はS級までしか無いんじゃないんですか?」


 「今回のダンジョンの影響で等級制度の見直しがあったんです。100階層まであるダンジョン、喋る魔物、これらはS級でも対処が難しいとされ、もう一つ上の等級を作ったんです」


 「なんで俺をSS級にしたいんですか?」


 「探索者の死亡率は2割程です、だから年々探索者の数が減ってきてるんです。探索者の数の減少はスタンピードが防げなくなり、民間人にも被害が出ます。人々は恐れています、日本には、葵さんしかS級探索者はいません。だから、必要なんです。英雄が」


 「わかりました、断る理由は特にないし。俺はSS級探索者になります」




−−−−−−−−−

☆欲しいです

お願いします🙇

 




 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る