私の躰は壊れ――しかし死ぬまで歌い続ける!

石女うまずめに似たからだ持ち創作のサイト見るとき手術跡張る


大切なこと忘れたいのに。しくじった。階段落ちた。行けない。行けない。


――飲んだから足りないと言え!

「天使さま」

「ひと月ぶんのお薬ください」


「詩作とは差異化ゲーム」の論売れず 企業「差別化」不言実行


き、ん、い、ろ、の――ミモザの花が散り……散って。我らは春の孵卵器なのだ。


燃やしたら灰が漂い沈めれば海になるからゆるされた罪


武士道に女色にょしょくは無くてはらわたを搔き出す自害、求愛に似る


天使さま、猫でもよかった。「不思議な少女」私のための


『晩年』の末尾七編崩れゆき ああ小説は不可能だった


語り手を透明化したリアリズム世紀果て敵味方斃れる


「Wikipedia」、〈「ウィキ」と略されキレそうになっている人〉対〈准教授〉


スケッチは、かきむしるきず。心象の万華鏡に墜ち続けるアリス


自らの才こころみた詩は朽ちて花をほどいた絲で身を縫う


太宰治「道化の華」論――構築即崩壊こうちく・そく・はかい・語りの(不)可能性。書く(不)可能性。(不)知の探求。


カミサマと心療内科でmeetみいとした。胸、うろの火。クラス・メイトか。


休日の希望が負債。早寝はやね前「俺りました」と自白の練習


桜クラ、クラできる人。新しく枕クラクラ。もうあとがない!


可愛いの限界試し、、見せた。「可愛い!」明日あすグラジオラス(戦争の道具)


「思春期ふう」「キラキラ風風ふうふう日記でも、ちゃんとセピアで享年を書く


眠剤を白粉にするその口でとまどいとまどい(とまどいとまどいとまどいとまどい)寝るより昏い?


ワイシャツのリボン専用穴などが悪用され開会式ビリビリ


しくじってトースタ皿ごと焼く意味をフロイト解いて恋でしょ愛でしょ


で・ん・しゃ。学校帰り。方言が怖くくだけたスーツの男女。


母の乳これほどあまく飲めたのか? 問いつつ牛の乳売りの子ら


くにの言葉のごとくふるさとの訛り聞いても親が死なない


蒼穹そうきゅうは春の遺品だ 喪に服す暇無さ誇る四季折々だ


親が子に渡す小銭の感触が示す生きてあることの料金


胃に嘔気おうき 水をそそいでいつか来る決壊(堤防ていぼうダム)『創世記』


千切ちぎられるために生えくる雛罌粟ひなげし松果体しょうかたいと同時に目覚め


聖母像こわされる時微笑ほほえんで以来百合なる白骨が咲く


それだけで浮かび上がった肋骨ろっこつがスープの百合で飲むカデンツァ


「皇帝をしいする女」で詩は区切り 横臥……蒼穹! 〈つみとが〉ペンギン


触れほどく、夢のかけらにさらさらと光が渡り掴めないまま


悪魔召喚呪文のごとき名の花をほどきまさぐり死はここに無い


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