2.

1年目 8/14 曇り


二日目。ここまでとくにこれといったアクションもなかったから書くのを忘れていた。自分の事に関しては特に変わっていない。

今の王様はロワーズロ1世。


国に関しては、というより国民に関しては変わった。

食中毒というものが流行っている。原因はよく分からないが生物に限らず野菜などを食べて発症したりする人もいる。

食べ物を食べたりすると嘔吐や下痢、死んだ人もいるらしい。


東コースト王国は漁業で大半の利益を得ていたのでこれは痛手。

貿易国は貿易中断も視野に含めて検討するとのこと。

医者は原因を探しているが資金が足りないので充分な研究はできていない。

現段階だと腐ってしまったと言われている。

ロワーズロ1世は国民に腐らないようにすること、と取りあえず呼び掛けた。


食中毒が続くならばこの国にとっては大打撃。

直ぐに原因を突き止めなければ行けない。

いまは共に革命を行った仲間だからこそ支持されているが次の代はブーイングだろうな。


あと、ロワーズロ1世の長女が他国に嫁ぐことになった。

西の国だという。貧しくはないが栄えてはいない普通の国。

そこへ行けばいまの性格も少しは直るだろう。

願うばかりだ。



風景画のなかでも食中毒や戦争に苦しむ人間を描いた絵が売れていた。

人間は人が苦しむところをみるのが好きなのだろうか。よく分からない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

とあるエルフの日記 ほわいとホール @sirotannsamurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ