とあるエルフの日記

ほわいとホール

1.

1年目 6/21 1日目 晴れ

エルフは寿命がとても長いから、大事な人やものを忘れてしまうことがあると聞いたから日記をつけてみる。新しい国に来たし。

年はどうなるかよく分からないから今を一年目にする。まず今の俺。


名前 <汚れていて読めない>

種族 エルフ

年齢 24 

位  書記(国であったことを残す)

エルフは珍しい長寿だから位は高い。


俺が今いる国は東コースト国。王政。

今の王はロワーズロ1世。もともとは別の王だったが革命を起こして新しい王様になったらしい。その分国民からの人気は大分高い。

ロワーズロ1世の政策は国民がメイン。元国民だからそういうのはある。

例えば税金の見直し。王室で使われてない不要なものを売り払ったりして節約してた。


あとは物流。この国は海に面しているから船で行き来するのが早いんだけど今の船だと風の影響を受けやすかったり沈没したりする事件が多発していたから陸路を開拓するらしい。


国民の生活は戦争直後だからやっぱり厳しい。税金を極限まで軽くしているもののそれなりにだ。

だがロワーズロ1世も畑仕事をしたり無償で手伝いをしたりしている。

それを嫌味だと言う人もいるが元々人類が立てたものだろうに。


あと問題はこの子供。

長男 アードン・ロワーズロ

この子はどこかフワフワしている。空の外側を見てたりしている。恐らく王としては光らない。多分科学者とか、研究者とかその辺なら輝くかもしれないが、長男としてちょっとだめだ。


次男 レーズリオ・ロワーズロ

この子はしっかりしているが本性が見え隠れするときがある。不機嫌なときはとことん不機嫌で何を話しても全く聞いてくれない。しまいには暴言まで吐かれた。優しいんだけどな。


長女 ミーサ・ロワーズロ

この子はクセがある。自分の事を特別視していて国民の事を見下している発言が多い。国民の事について知らないからだと思う。旅させてみたら更正してそう。


三男 ナーラ・ロワーズロ

この子は常に社交辞令の顔をしている。上3人が貴族から色々言われている分自分がしっかりしなきゃと覚悟しているようにも見える。内面はもうずたぼろだろうな。


と、まあ三男が妥当な気がするな。

外交だと隣の国とは革命を起こしたばかりだからとくにアクションはない。

ただ海を挟んで南下していったところにある南コースト国は旧政治を支援していたから少しギスギスしている。


文化にも触れようか。

最近の流行りはりぼんというらしい。

平べったいひもをむすんだもので蝶々むすびとやらにするとかわいいと巷では人気だそうだ。

あと絵は風景画がよく売れる。


今日はこのへんにしておきたいとおもう。

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