第7話 授業+α3
「空いてるよ、午後なら。どしたの?」
「よかった。これ、手伝ってほしくて」
さっき書いていたプリントを見せる。
「あーね。どこですんの?」
「私の家」
思わず顔をしかめる。
「嫌?」
「いや、嫌って理由じゃないんだけど…」
未央の家は遠い。丸亀いや善通寺の近くに住んでいるからだ。電車に乗っていかないと無理だ。
「やっぱ遠い?」
「うん」
正直に頷く。
未央は少し考える。
「じゃあ、坂出のあそこのファミレスにしよ。スイーツ、奢るよ?」
スイーツ。よし!
「―オッケー」
5時間目:歴史総合
社会の先生は変わっている人が多いと思う。
現に私のクラス担当の先生は今日の授業の半分を結婚話で終わらせた。
そのおかげか、寝ている人がゼロだった。
もちろん、私は小説のネタを書いた。
6時間目:科学基礎
特になし。
全ての授業が終わり、掃除をする。
それが、終わると私は急ぎ足で部室に向かった。
(朝の話、詳しく聞いてやる)
部室の目の前に置いてある靴箱に靴を入れると、私は元気よく挨拶をして部室に入った。
「こんにちは!」
と。
「こんにちは」
「こんにちは」
まばらに挨拶を返す。
朝と同じように、バッグを置き、パソコンの電源を入れる。
タイピングソフトを開こうとした時、千紗がやって来た。
「こんにちは」
と小さな挨拶をして。また、皆同じようにまばらに挨拶を返す。
「こんにちはー」
「こんにちは」
「‥こんにちは」
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