第3話だいこん(期末テストはハートを痛めるぜ!)
夏に食べる冬野菜である大根、なんだか贅沢な感じがしていい。1週間前の私に伝えたら何のんきなこと言ってんだとぶん殴られるだろうが、今の私にとってはどこ吹く風だ。というのも、今週で学生の宿敵が一つである期末テストが終了したからだ。数学の結果は酷いものだったが、まあ補習は未来の自分が受けるもので、現在の私には関係がない。キリギリスもびっくりの楽観視で、私は今これを書いている。
なぜこれほどまでお気楽でいられるのか。私だって不安を感じないわけではない。進路はもちろん、ディストピア小説を書いているときは大体、苦しい状況にある自分の感覚を参考にしている。私は中村文則さんの作品が好きだが、彼の本が好きな奴に不安という感情を持ち合わせていない人がいないわけがない。最後のは冗談半分だが。さて、最初の問いに答える。それは、ここ数日で不安つのらせ要素を上回るグッドニュースが飛び込んできたからだ。この素晴らしい気分がしぼまないうちに記しておきたい。
一つ目に、部活の大会が終わった。一般的な高校2年生からしたら悲しむべきかもしれないが、何を隠そうこの鳩原はバレー部にぶち込まれた身のため、他と比べて非常に消極的だ。運動不足極まりない怠惰な小学生生活を送っていたところ見かねた両親が私を引きずっていったのももう5年ほど前だ。今となっては感謝するときも......あったりなかったり。
さて、テストは休日を挟んで行われたのだが、なぜか私はその休日に開催される大会に出場することになっていた。事実だけ聞くと謎のガチ勢感。まあなにはともあれ初勝利を挙げたので非常にうれしかった。一回だけだが。
二つ目に、テストが終わった。説明不要。だって皆ハッピーじゃん、こんなの。
三つ目に美味しいオムライスを食べた。私よりも遥かに偏差値の高い高校に通う塾の同級生からお勧めしてもらった。なんかメレンゲらしきものが入っててふわふわして美味かった。だが、デザートに差し掛かったころ事件は起こった。これは話せば長くなるので別で書こう。
......ああ、無論一人だが?当たり前すぎて書き忘れるところだった。
四つ目に、推しについてもいい思いができた。まず、まだデビューして一年も経っていない推しAのグッズが買えた。ハリーポ〇ターの階段下の部屋を彷彿とさせるせっまい地元のアニメイトでもついにAを取り扱い始めたのだ!!やったぜ!!!
そして、推しBと推しCのコラボがあった。全くと言って絡みがなかったこともあり発表されたときは驚いた。そして、この喜びを共有できるツイッターとはなんて素晴らしいものだろうかと改めて感じた。ところで私がツイッターを始めたのは名前がXになってからだいぶ経ったころだが呼ばないな。推しBの影響だろうか。
五つ目に、推しA界隈の話が通じるリア友と語り合った。やはり顔を突き合わせて語るのはネットとは違う幸福感がある。ちなみに彼は小説を書くことにも興味があるそうなので、最近は彼のお話の舞台設定について話すことが多い。代わりにというと偉そうだが、私の作品を読んでもらい感想を頂戴したりもする。その際にこのアカウントをしっかり検索されてしまったため、今もこれを読まれている可能性が高い。だが私はそれでも書き続ける。圧倒的我が胆力。徹底的添削力。
的なことを書こうとしてネタだけメモっていた1週間前の私。書いてやったぞ。喜べ。
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