第15話 日本側⑧
「また同点か……。」宮崎梨花はコート中央で深呼吸をし、心を落ち着かせた。試合の行方は依然として予測がつかない。
「リカ、大丈夫。私たちはこれまで通り、自分たちのプレーをすればいい。」キャプテンの佐々木涼子が励ます。
「はい、キャプテン。」梨花は頷き、再び気持ちを新たにした。日本チームの選手たちも互いに励まし合い、次のプレーに向けて準備を整える。
「香織、リサのブロックに注意して。美奈、ディフェンスを強化して!」涼子が再び指示を出す。
「わかりました。絶対に守ります!」リベロの山田美奈が答える。
涼子のトスが上がり、ボールが高く舞い上がる。梨花は全力で跳び上がり、強烈なスパイクを放つ。しかし、リサのブロックが立ちはだかる。
「もう一度!」涼子が声を上げ、再びトスを上げる。今度は香織がリサのブロックを避けるため、クイック攻撃を仕掛けた。
ボールは見事にアメリカのコートに突き刺さり、得点は日本に。スコアは15-14、日本リード。観客席からは歓声が上がり、日本のベンチも一気に盛り上がる。
「このまま勝ち切るぞ!」涼子がチーム全体に呼びかける。
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