第7話 日本側 ④
「同点か……。」宮崎梨花はコート中央で深呼吸をし、心を落ち着かせた。スコアは12-12。試合の行方は依然として予測がつかない。
「リカ、大丈夫だ。次のプレーに集中しよう。」キャプテンの佐々木涼子が優しく声をかける。
梨花は涼子の言葉に頷き、再び気持ちを新たにした。日本チームの選手たちも互いに励まし合い、次のプレーに向けて準備を整える。
「香織、ディフェンスをしっかりね!」涼子がミドルブロッカーの鈴木香織に指示を出す。
「任せて!次は絶対に止めるから!」香織は力強く応えた。
涼子のトスが上がり、ボールが高く舞い上がる。梨花は全力で跳び上がり、強烈なスパイクを放った。しかし、アメリカのブロッカーが見事に反応し、ボールはネットを越えて日本のコートに戻ってきた。
「もう一度!」涼子が声を上げ、再びトスを上げる。梨花は再び跳び上がり、全力でスパイクを放つ。今度はブロックをかわし、ボールはアメリカのコートに突き刺さった。
審判の笛が鳴り、得点は日本に。スコアは13-12、日本リード。観客席からは歓声が上がり、日本のベンチも一気に盛り上がる。
「よし、この調子でいこう!」涼子がチーム全体に呼びかける。
「守りは任せて!」リベロの山田美奈も力強く答える。
梨花は再び深呼吸をし、次のプレーに向けて集中を高めた。試合はまだ続くが、勝利への道筋が少しずつ見えてきた気がした。
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