陸ワ『飯ごう炊飯』
2XXX年7月下旬
日本の学生はすでに夏休みが
始まっていた。
しかし
まだ夏休みは始まっていない。
学校行事で1泊2日の林間学習が
あるからだ。
学校から大型バスに乗ること2時間、
都会の街から隣の県に着いた先は
山、川、林がある自然豊かな場所で
キャンプ場や農園、自然をテーマに
楽しむアクティビティ満載な施設ある。
林間学習1日目
全員参加の山登りから始まり現在、
川遊び真只中。
施設からいくつか持って来たカヌーで
川下りをする生徒や。川に潜ってみたり
など生徒は川に夢中で楽しんでいた。
昼食の時間になり、担任は生徒に
大声で呼ぶ。
担任「集合!!」
担任の声で生徒は一箇所に集合した。
そして1人ずつ小さいな4つ折りに
なった紙が配られた。
担任「さっき配った紙にマークが書いてある。同じマーク物同士で班に分かれてくれ」
クラスの中で一人ぼっちにならない
よう勝手に担任が班を決めてしまった。
担任なりの配慮だろうが、
ぶっちゃけ迷惑。楽しさ半減するん
だよね。と灯は愚痴をこぼした。
仲が良い友達と同じ班になれると
思っていた灯は、悔しくも
なれなかったのである。落ち込んで
いる間もなく担任が話す。
担任「それぞれ班から鮎を獲る係とお米を炊く係を決めてくれ。決まったら施設の人に従うように!以上!!」
鮎を獲る係が青いバケツを持った
施設の役員の前に、そしてお米を炊く
係が俵を持った施設の役員の前に
生徒はそれぞれ集まる。
灯は鮎を獲る係だ。
もう1人は
薄茶色の髪色をしたやんちゃな少年だ。
光貴「灯、どっちが多く獲れるか勝負しようぜ!!」
灯「いいよ。負けた方は罰ゲームな!!😏」
光貴と灯は幼稚園からの幼馴染で、
兄弟のように育ってきた。
事あるごとに勝負する仲だ。
川の側に生徒達を連れ出し青い
バケツを持った役員は鮎獲りの
説明をし始める。
彼は
関東で有名な鮎獲り名人である。
今なお現役バリバリのおじいさんだ。
鰐島「今から石で川の流れを塞き止めて小さな池を作ります。そこに私達が養殖している鮎を放ちますので、手掴みで獲って下さいね!くれぐれも握り潰さないようすこ〜しの力を入れて下さい!じゃないと逃げてしまいますから」
石で塞き止め池の中に鮎が放たれた。
川遊びの時でも思ったが、
水がとても綺麗で下まで透けている。
スイスイ泳ぐ鮎はとても早く、
獲れたと思ったら体の表面が少し
ヌルッとして上手く獲れない。
灯「むずかし〜い。でも楽しい😀。光貴獲れた?」
光貴「無理〜😭。獲れなかったら俺らの班昼飯米だけになるんじゃね?」
灯「それは、やばい。
光貴「あいつ、灯に対してそんなこと言うのか?」
灯「あたしだけじゃないよ。女子全員だよ」
光貴「女子って怖ぇ」
一方灯と同じ班になったお米炊き係を
任された2人萌香と
俵を持った役員
説明を受けていた。
鴨橋「こんの
言葉のところどこで訛っているが
彼も鰐島さんと同様畑は違うが
名人である。
担任「火を起こしは我々教員で行います。」
鴨橋「よろしぐお
米の火加減は難しい、
『最初ちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣く
とも蓋取るな』と
昔から言われている。
訳すと弱火からはじめ次第に強火に
して蒸気で音が鳴っても蓋を
取らないように。
先ほどの言葉は釜戸で土鍋使って
炊くのが前提の話だ。
今回飯盒の場合も多少同様の事が
言えるが吹きこぼれが始まったら
弱火にする、もちろん蓋を
取らないようにする。
ー1時間半後ー
鮎チーム灯と光貴はそれぞれ同じ数の
鮎を捕まえ引き分けだった。
前半は灯が勝ていたが、後半光貴が
追いつき結果はさっき述べた通りだ。
おかずが確保出来たので互いに
良かったとホッとしている。
同時刻お米チームは問題発生して
いた。二つの飯盒の内1つを萌香が
担当した。
萌香はお米を川でお米研いでしまい
ほぼ米は無くなっていた。
萌香「ごめんね、灯ちゃん。私達のお米ほどんと川のお魚さんにあげちゃった」
萌香の露骨すぎる嫌がらせだろうと
灯は思った。
卯月「灯ちゃん、萌香さん。皆んなで僕の炊いたご飯食べよう」
卯月はお椀型の紙皿にとても少ないが
ご飯をよそった。
灯「卯月、ひとつ多くない?」
卯月「え?何言ってるの?…僕たちの班5人だよね?」
灯達は凍りく。
自分達には視えないのがココにいる
事に……。
終
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