好きなもののこと⑦ 〜オカリナ

 今回のテーマは、芸人さんの事ではなく、楽器のオカリナについて、です。


 日本の著名なオカリナ奏者というと、宗次郎さんでしょうか。

 耳にされた方は多いと思います。


 はじめてオカリナに触れたのは、小学生の学習雑誌についてきた付録ででした。

 オカリナの良いところのひとつは、誰でも吹けば音を出せること、です。小学生が音楽で使うリコーダーにも似ていて、穴の押さえ方さえ覚えれば、演奏しやすいのです。


 数年前、何か楽器をやりたい! と、思い出したのがオカリナでした。


「大人になって始めるピアノ」には憧れます。ストリートピアノを弾いている方達、楽しそうです。しかし、私は手が小さくて、オクターブ届かないのですよ。(ギリギリ届くけど、鍵盤を押せない。泣)

 ピアノや電子ピアノなどを購入する予定もありません。


 ギターもバレーコード(Fとか)は、押さえきれず、キレイな音が出せません(経験済)。


 指が長く、身体が大きい方が、演奏出来る楽器の選択肢は多いですね。


 オカリナの良い点は、小さくて持ち運びしやすい、楽器としてはあまり高価ではない、誰でも音が出せる、それほど大きな音ではないので、御近所に迷惑とならない、ことでしょうか。


 プラスチック製のオカリナもありますが、やはり、焼きものは音の柔らかさが違います。

 大きさも様々、素焼きのものから美しく彩色されたものまで、いろいろあって、オカリナ作家さんの作る多くは、一点ものです。それが良い点でもあり、困る点でもあります。


 個性がある分、吹いてみないと音色がわからない。これはもう好みで、出会いは御縁です。


 オカリナは焼きものなので、温度の影響を受けやすいです。

 湿度の高い時はカビてしまったり、寒い日に冷えたオカリナに温かい息を吹き込んでしまうと、中で結露して、吹き口に詰まった水滴で音が出ません。


 落としたり、ぶつけたりして、壊れると、修復が難しく、音色が変わってしまったりします。


 オカリナの音域は狭いので、カバーできる曲が限られます。

 アルト、バス、ソプラノと種類がありますが、一般的なアルトC管ですと、音域は低いラから高いファまで、高音をキレイに出すのは難しく、吹きたい曲が演奏出来ないこともしばしば……涙。


 私のレパートリーは……。

 某宇宙海賊のアニメの中で、少女が吹いているオカリナの曲。

 某ジブリアニメの冒頭、朝のシーンで少年が吹くトランペットの曲。

(主題曲は高音が上手く出ない! 要練習中です)

 その他、少々です。


 誰かに聴いてもらいたい、というわけではなく、自分が楽しむためだけのものなので、時々、マイオカリナを取り出して吹いています。

(全くの独学です)


 オカリナの音色は素朴で柔らかく、ホッとします。

 吹かなくてもあの形が愛らしい。

 いつか大自然の中で思いっきり響かせてみたい、そんな妄想を持っています。

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