物語のつくりかた⑦ 〜「二十億光年の先に」

 詩人谷川俊太郎さんの訃報を知ったのは、ネットニュースでした。

 もう新しい創作に出会うことは出来ないのだと、そう思うと、とても寂しいです。


 教科書に掲載されているよく知られた詩の他にも、たくさん素敵な詩があります。詩の解釈は、各人のその時の感性によるもので、そこに正解は無いと思っています。


 以前の職場で何度かお見かけしたことがあり、最初は同姓同名人だと思っていたのですが、ご本人様でした。(筆名ではなく、本名だったのですね)

 遠くからそっと熱い視線を送っていた怪しい病院職員は、私です……。(スミマセン!)


 某少年ロボットアニメの主題歌の作詞をされたという話が、TVから聞こえてきた時に、頭の中にあのメロディが駆け巡り、急に想いを綴りたくなりました。


 エッセイというには短すぎる、詩のような散文となりました。


 思えば、まだ日記をつけていた頃、その中によくこのような散文を書きつけていたのでした。

「ものがたり」という形にこだわらず、もっと短い文章で想いを表現しても良いのではないかと、そう思い始めています。


「言葉を紡ぎ、創作する」

 そのひとりとして、誰かの心を動かすことは、大きな願いです。


 言葉が心に残り、生き続けていく。

 想いが届き、繋がっていく。

 言葉はきっとずっと生きていく。


 私は言葉の力を信じていたい。


 はるか遠く二十億光年の先から届くものは、「希望」という名の光であって欲しい。

 そう願っています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る