物語のつくりかた⑤ 〜「モノガタリノタネ」

 物語はタネから生まれる、と以前から思っております。

 タネはどこからやってくるのか、ある日突然、頭の上にポトンと落ちてきたり、気がつくと、目の前に転がっていたりします。


 そんな発想から、「モノガタリノタネ」というお話ができました。


 

 *** ご注意 ***


 以下の内容には「モノガタリノタネ」のネタバレが一部、含まれます。

 未読の方はご注意下さい。


 ********


 さて、眠っていたタネから芽が出て、物語が動き出します。

 その成長速度は様々、芽が出たもののなかなか大きくならずに、止まっているものもありますね〜。今はその花にとって、適した季節ではない、ということでしょうか。(笑)


 芽が出て、成長して、やがて花が咲く。


 この「モノガタリノタネ」のお話は、みるみる成長して、一気に花開きました。おそらく今までのタネの中では、いちばん速かったと思います。


 綺麗な花が咲いたら、誰かに見て欲しくなりますよね。

 花を並べて展示して、植物園ができました。


 つまり、そういう物語なのでした。


 このような不思議な世界の話は、以前にも「『書きたいスイッチ』が入ったら」という作品で書いています。

 アイデアで一発勝負! 

 物事の見方を変えて、別の方向から捉えてみる、というもの。

 

 これは、突然、降ってくるタネです。

 もっと意図して創作できたら良いのですが、なかなか出来ません。そういう点で、私は商業作家という職業には全く向いておりません。次々と新作を発表されている皆様は、本当に凄いと思っています!


 けれども、もし自分の作風のオリジナリティがあるとしたら、こういう発想にあるのかなぁと、今回、思いました。


 眠っているタネ、温めているタネ、そして、どこかにある新しいタネ達……。


 芽が出たら、いったいどんな花が咲くのでしょうか。育てる大変さは、楽しみの裏返しでもありますね。


 タネ探しは続きます……。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る