時々シッポ⑪ 〜虹の橋
犬を飼っている人達の間で、よく知られている詩があります。
少し長いですが、以下に引用します。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
《虹の橋》
天国のすこし手前に
「虹の橋」と呼ばれる場所があります。
動物たちは旅立った後、
この虹の橋へ行くのです。
虹の橋のたもとには、緑が広がっていて、
ごはんもお水もたっぷりあります。
そこではケガや病気も治り、
元気な姿を取り戻して
優しいお日様の光の中で、温かく心地よく
たくさんの仲間たちと楽しく遊んでいます。
毎日幸せで、満ち足りているけれど・・・
大好きなあなたが、恋しくてたまりません。
ある日のこと
遊んでいたうちの1匹がふと立ち止まり、
遠くを見つめています。
次第にその瞳はキラキラと輝き、
希望と喜びに体が震え出します。
突然、緑の草原の上を駆けだします。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたたちは、虹の橋で再会を果たします。
2人は強く抱きしめ合い、
幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。
あなたは両手で、愛しいわが子の頭を
何度も何度も撫でます。
そしてあなたは、
信頼にあふれるわが子の瞳を
もう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど
その心からは
一日も消えたことのなかったその瞳を。
それから、あなたたちは
一緒に虹の橋を渡って天国へ行きます。
そしてもう2度と離れることはないのです…
原作者:不詳
(原文は英語です。訳文もいくつかあります。絵本もあって、葉祥明さん作の本はとても美しいです)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「死生観」は人それぞれで、何を信じるか、考え方は宗教にもよりますね。
・死はそこで全ての終わり
・生まれ変わって、また別の人生を生きる
・亡くなった人は天国で見守ってくれていて、そこで再会できる
・前世、今世、来世と、課せられた使命を果たすまで輪廻転生する
…… 等々。
私は、この「虹の橋」の詩が好きです。
先に亡くなった人やペット達は、元気な姿で楽しく暮らしていて欲しいと思いますし、空の上から見守ってくれていたら嬉しいです。
またいつか会える、そう思えることには救われる気がします。
堺雅人さんと高畑充希さんが夫婦役の映画「鎌倉物語」も好きなお話です。
江ノ電に似た電車に乗って、あの世に着いた人達を、先に亡くなった人達が駅まで迎えに来てくれます。
どこに行くのでも、誰か迎えに来てくれる人がいたら、嬉しいと思います。
ああ、また会いたいなぁ……。
そう願う、見送った人や犬達があります。
もしもたったひとつだけ、何でも望みをかなえてあげようと、神様に言われたなら(特定の神様を信じているわけではありませんが)
…… もう一度、あのコを抱きしめたい。
秋のお彼岸に向けて、想うこと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます