日々の雑感 〜恩師、上司、人生の師

 15年間の学生生活の中、多くの先生方に教えを受け、お世話になりました。現在、交流のある恩師がいないのは残念です。


 私は、特別何か秀でたものがあったわけでもなく、ごく普通の目立たないおとなしい生徒だったので、あまり印象に残っていない教え子だったのではないでしょうか。


 自分に自信がなく、自己肯定感の低い子供だった私。小さなことでも褒めて下さった先生達のことは、よく覚えています。

 小学3年の担任の先生、音楽や図工の先生、中学の国語の先生、高校の化学の先生などを思い出します。


 私を個として認めて、尊重してくれた先生方には、本当に感謝しております。


 今まで職業人として長い間、たくさんの上司の下で働いてきました。

 新卒で入った職場では、直属の上司と本当にソリが合わなくて、悩みました。(私の前任者は明るく元気な女性だったらしい)

 当時の私は若く、社会人として未熟だったこともあり、可愛げのない部下で、こちらとしても申し訳なかったなぁと思っています。

 ようやく歩み寄ることができたのは、転職を決めたあとでした。


 今でも交流のある元上司がいます。

 はじめは関連会社から係長として来られ、後に科長になりました。この方の知識や経験、いつも学ぶ姿勢を尊敬していました。

 そして、部下を大切にして、守ってくれようとするところ。何でも相談しやすく、偉ぶらないところ。

 部下からは慕われていましたが、反面、上からはあまり評価がよろしくなくて、組織の中で私達の部署への風当たりが強くなり、とても苦労していくことになるのですが。(苦笑)


 定年退職されるのを見送り、私もこの職場を退職したので、今は仕事を離れた関係ですが、たまに近況連絡を下さいます。


 その他、私には「人生の師」と思っている大切な出会いがありました。

「好きなことを好きでいていいんだよ」

「ありのままの自分でいていいんだよ。そのままで充分だからね」

「どんな自分であっても、そのときのあなたが完全であることにかわりはないから。自分を大切にしてね」

 敬愛するそれぞれの師から頂いた言葉達です。


 私は人を育てることが苦手です。人との距離感をつかむのが下手で、後輩達への指導もあまり良くなかったように思います。

 退職するとき、ひとりの後輩から、私の何気ないひと言に救われたことがあったと言われました。それで、この仕事を続けていこうと思ったのだと。

 とても嬉しかったです。


 人は人からしか学ぶことができない。そう思っています。

 知識はひとりでも学ぶことができます。でも、人の気持ちや心を動かせるのは、人の言葉の温かさ、です。


 師と思える人と巡り会える事、

 あるいは誰かの支えになれることは、幸せなことなのだと思っています。

 人と人との出会いは奇跡のようなもの、大切にしたいです。


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