時々シッポ⑦ 〜犬語その2
アニマルコミニュケーター(ACと略)といって、動物の気持ちがわかる、という人達がいます。養成講座もあります。
(結構なお値段がします。誰でもなれるとは思えないのですが)
あるとき、海外から有名なACさんが来日し、セッションを受ける機会がありました。ナポが10歳の時のことです。
対象は、実際の動物さんでも写真でも、お空組のコでも可能で、私はナポのアルバムでお願いしました。
ACさんは長い時間(30分くらい)写真を見たあとで、あらかじめ送ってある質問に答えてくれました。
その中で心に響いた言葉があります。
問1「幸せだと思うのはどんなとき? どんなこと」
ナポの答「幸せだというのは愛されること。シンプルだよね」
問2「ナポはなぜウチを選んでくれたの?」
ナポの答「家族の重要な一部になるため。愛情を注がれて、大切にされて、その感情を返すためだよ」
この言葉は、ナポがいなくなったあとにずっと支えとなり、救いとなりました。
私はACを全て信じているわけでも、否定するものでもありません。何を信じるかは人それぞれと思っています。ただ、動物の気持ちがわかる人が世の中には本当にいるかもしれない、いてくれたらいいなと願うひとりです。
犬は飼い主を選んで来るのだと思っています。
ナポが「無償の愛」を伝えるために、我家を選んで来てくれたのだとしたら、はるが伝えようとするのは、きっと「全面的な信頼」です。
さて、犬に関連する資格は、本当にたくさんあります。その中で国家資格として認められているのは、獣医師と動物看護師だけです。大事なことなのでもう一度言いますが、このふたつ以外は全て民間資格です。
ドッグトレーナーでさえもたくさんの団体があって、その指導方法や考え方はまちまちです。
先代犬のナポは、はじめてのワンコだったので、トレーニング、日常のケア、食事、救急手当などなど、当初はいろいろなセミナーに参加しました。(インプットばかり、頭でっかちのセミナーオタクでした。笑)
あるセミナーに参加したとき、その主催者をまるで崇拝するような集団がいて、一見さんの私から見ると少し異様な感じでした。強制されることはありませんでしたが、物販や認定講座の宣伝などもありましたねぇ。
極端な話ですが、自分で有料セミナーを開催して、何かの民間資格講座を作り、認定証を発行し、会員制度にして、年会費を徴収する、などということは誰でも可能なのです。
もちろん、犬達のことを真摯に考えて活動している方達もたくさんおられます。その辺りは本当に注意して見極める必要がありますね。
犬は三歳児と同じくらいの言葉を理解すると言われています。
それだけでなく、ずっと一緒に暮らしているからわかる愛犬の表情や気持ち、こちらの言いたいこともわかってもらえる関係を少しずつ築いていくこと、人と犬という異なる種の間に結ばれる絆は、とても愛おしく、かけがえのないものであると思えるのです。
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