日々の雑感 〜約束
「約束」は守るためにある、と思っています。少なくとも、守るための努力をするものである、と。
最初から守るつもりがないのであれば、それは「約束」とは言えないでしょう。何というか、口から出まかせ? のように思えます。
約束する、誓う、というのは、簡単なものではないのです。
いつか、今度、この次、そのうち、またね……。
いつかなんて日は、決してやって来ません。
明日が今日と同じように、何事もない平和な一日であるとは限らない、それは決して当たり前ではないということを、ときどき忘れそうになります。
近所のいつもの散歩コースには大好きな桜の樹があって、毎年、そこでお花見をするのがお約束。ふさふさシッポの大切なあのコの笑顔に、「来年もまたここで一緒に見ようね」と。
ある年からは、「約束」を忘れないのに、約束をもう果たせなくなりました。約束したあのコはいないので。
誰かと約束をするときは、同時にもうひとつ、自分とも約束するということ。
「自分はこの約束を守る」という約束です。
相手がいなければ、守りたかった約束、果たせなかった約束は、いつまでも宙ぶらりんのまま。心の中にただ残っています。
約束をする相手があることは、きっと幸せなことなのです。
明日も皆様の隣に、大切な人の笑顔がありますように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます