日々の雑感 〜元を取る、という発想

 最近、もやっとしていること。

「元を取る」という発想について。

 つまり、これは元を取らないと損をする(ので、イヤだ)、という考えなのかなと思っています。


 例えば、食べ放題や飲み放題では、支払った分以上に飲食しないと、損をすることになってしまいます。でも、もう量を食べられない年齢なので(笑)、無理ですね〜。

 詰め放題は、本当にお得でしょうか。無理やり詰め込んで変形したりして、そんなにたくさん欲しい物、必要としている物なのかな。楽しければ良いのかもしれないですが。


 税金とは、少しづつお金を出しあって、皆のために使いましょうということですよね。保険は、事故や病気やケガ、災害などのときに支払われるものなので、そういう状況にならない方がむしろ良いような気がしますし、年金制度については相互扶助(お互いに支え合う)を目的としていて、そもそも元を取るようにはできていない仕組みです。


「元が取れない」という不満を聞くたびに、違和感を感じてしまいます。


 中学のときに、国語の先生が話されたことを思い出しました。

 行動するとき、その人の判断基準は3つに別れる。

「美しいか、そうでないか」

「正しいことなのか、間違っていることなのか」

「善いことか、悪いことか」


 美しいと感じる心は失くしたくないし(おや、どこかで聞いたような?)、所作の美しさには憧れます。でも、美しさを追い求めているわけではないと思っています。

 正しいことが最善の方法ではない(これもどこかに出てきましたねぇ)と、もうわかってしまっているし、善悪をジャッジする確固たる基準が、自分の中にあるとも思えない。私がそこまで物事の道理を理解しているとは、とても言えません。


 話がまとまらなくなってきました……。


 この他に、世の中には「損か、得か」という基準で判断して、動く人が多いのではないかと、そう思っています。

 費用対効果、時間対効果、空間対効果と、あまりにこれらを目指して掲げるのは、何だか少し息苦しさを感じてしまいます。

 経済をまわすためには、必要なことなのかもしれませんが。


 私、個人的には、「元を取らなきゃ!」って、あまり思わないんですよね〜。

 あ! だから、お金がたまらないのか……。(そうか、そういうことなのか、納得。笑)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る