時々しっぽ③ 〜名前の由来、飼い主さんの呼び方

 我家のワンズの名前について、書いてみますね。


 まずはナポ兄ちゃんの場合。

 ちょっと変わったあまり見ない名前ですよね。名前を聞かれて、「え?」と聞き返されることが多かったです。由来についても「ナポリに行ったことがあるんですか?」とか「ナポリタンが好きなんですか?」とか……(笑)。


 ブッブー!! 不正解です。

 正解は「ナポレオンフィッシュ」が名前の由来です。


 当時、私達夫婦はスクーバダイビングにハマっておりまして、海にちなんだ名前にしたいと考えました。

「海」「マリン」「マンタ」「じんべえ」……等々。二文字か三文字が犬にはわかりやすいそうです。

 主人が「ナポが良いんじゃない?」と思いつきました。「ナポ」という音の響きが可愛い。犬にとって、破裂音は聞き取りやすいといいます。


「ナポ」とは「ナポレオンフィッシュ」の愛称で、ダイバーにとって憧れの魚です。もし、海中で出会うことができたら、皆、大喜びします。

「ナポ、見たよね〜!!」「ラッキー!」「すごかったね〜!」「写真、撮れたかな」等々。


 ナポレオンフィッシュのように、おでこが出ているわけではなく、全く関係ないけれど、「よし、君は今日からナポ、だよ」と、決定しました。



 はるお嬢様の場合は、もう少し一般的な名前にしようと思いました。

 保護犬なので、正式譲渡される前の仮名があり、「リンダ」といいました。譲渡後もそのまま同じ名前を使う里親さんもおられますが、新しい第二の犬生なので、名前を変更しようと思いました。


 由来は単純に、ウチのコになったのが「春」だから。冬を過ぎ、春は新しい季節の始まりでもあります。女の子なので柔らかい感じにしたくて、ひらがなの「はる」にしました。


 しかし、ここで思わぬ問題が……!

 

 隣家に「今度、新しくウチに来た、はるです」と、ご挨拶に伺ったところ、なんとお孫さんの名前が同じということが発覚!! 同居されていないお孫さんの名前までは、事前に知りようもなく、幸い、御主人も奥様も気にされていないようでしたが(汗汗)。

 

 後日、遊びに来ていた「ハル君」(漢字不明。小学生)と散歩に行く途中で行き合い、「ハル君。同じ名前のお隣さんのワンちゃん、はるちゃんだよ」と御主人が紹介して下さいましたが、ご本人は微妙な様子でした。いきなり、見ず知らずの犬と同じ名前と言われても、まあ困りますよね(笑)。


 数年前に愛犬を見送ったお隣の御夫婦は今も犬好きで、はるを見かけると撫でくりまわしてくれます。こういうとき、はるが誰からも撫でられるのが好きなコで、良かったと思うのです。


 人間でもワンコでも、男子女子両方ともに「はる」という名前が多いのは、予想外のことでございました。


 犬友いぬとも(犬を通した飼い主同士の知り合いをこう言います。必ずしも犬同士が仲良しとは限らないです。ママ友と似てる)の間では、**(犬の名前)ちゃんのママ、パパと呼び合うことが多いようです。より丁寧に言うときは、**ちゃんのママさんとなります。


 よほど親しくない限り、お互いの連絡先を交換することはないので、犬の名前しか知らない場合が多いです。犬とペアで覚えているため、たまに街中でお化粧バッチリ、綺麗な服装の飼い主さんだけに会って、挨拶されても誰だかわからなかったりします(笑)。


 さて、ナポちゃんママから、はるちゃんママへ。私の呼び名も変わりました。

 ちなみに我家では、はるに対して、お互いのことを「おとうさん、おかあさん」と言っています。ふたりとも自分の親をそう呼んできたので、さすがに、パパ・ママはちょっと恥ずかしいです(笑)。



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